早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 大阪でのミーティング/なお続く危機的状況

<<   作成日時 : 2011/03/24 12:12   >>

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(3月24日、記す)

みなさま

 早尾@八尾(大阪)です。

 昨日は、福島に並んで原発の密集する福井の出身で、その原発の歴史をつぶさに知る在日朝鮮人とこちらで会いました。どれだけの札ビラがばらまかれてきたのか、どれだけ在日朝鮮人と被差別部落民が原発労働者として動員されてきたのか。さらに、在日朝鮮人が担っていた屑鉄業へ、放射能汚染のある廃材が卸され、それを出所を知っている日本の製鉄会社が安く買いたたき、他の鉄材と混ぜ込んで、こっそり東南アジア諸国に売ってきた、という裏話も聞かせてくれました。
 福島原発でも、貧しい漁村につけ込んで、すさまじい札ビラ攻勢がありました。いったん交付金に依存させられると、その先は次々と新しい交付金をあてにしなければならなくなり、増設が容易になります。
 単純な事実として、「東京」電力の原発が「福島」にあることに、どれだけその歪さに注意が払われているでしょうか。


 夜には阪神大震災のときに支援活動をした都裕史さんと会いました。
 その経験から、いろいろな助言をいただきました。
 やらなきゃならないことはどんどん出てくる、長期戦になるよ、と彼は言いました。「そのとき政府・自治体レベルでは、とにかく規模と効率でしかやろうとしないから、草の根レベルではそういうところ
からこぼれるマイノリティの支援が必要になる。広く平等になんてことを考えてはいけない。できるところをやる、自分の回りをやる。気を配るとしたら、アレルギーの人や、在日、留学生、子どもなど。規模でする行政は手が回らないから。ただ、被災地から出られる人は出たほうがいいのが原則だけどね。」
 とはいえ、阪神のときとの大きな違いは、その規模。とくにひどかったのは神戸に限られ、すぐ両脇の大阪と姫路から毎日往復で支援に入れたそうで、それに対し今度は福島・宮城・岩手三県がまるごとなので、その点は比較になりません。
 それから都さんは、コミュニティ・カフェの話をされました。自然発生的にいくつもできたほうがいいし、そうした人のたまり場があることで、フラストレーションのはけ口もできるし、いろいろな情報交換ができるし、見逃されているニーズに気づくかもしれないし、そこでの出会いから活動が展開されるかもしれない。

 連れの皆川が脱出の中継所となった新潟から仙台に戻りました。
 そのコミュニティ・カフェをいま、仙台に残っている地域活動をともにしてきた友人らと立ち上げようとしています。
 ただし、原発の汚染危機にさらされているという点で、実はこの話の展開は明るくはありません。
 二正面作戦でするしかありません。避難&その受け入れのための準備と、場の創出。


 昨日の田中優氏の見解に関して、幾人かの知人から、楽観的にすぎるのではないか、という指摘をもらいました。燃料棒の溶融および圧力容器の破損というより深刻な大事故の危機はまだ回避されていないわけで、とくに今日の報道でも1号機にその危険が強いとのこと(圧力を下げるために高濃度の蒸気放出をする予定で、各地の放射能検出数値は悪化するでしょう)。
 一機でも急変すれば、全体の放水作業なども停止するわけで、そうなればプルトニウムを使う3号機も当然深刻な危機にさらされます。
 そうならないという保証がまったくない以上、なお最悪を想定した行動を維持すべきだ、というのが原則です。
 それはまったくそのとおりだと思います。すでに常時放射能が漏れ出ており、かつ大量放出の危機がある以上は、小さな子どもを優先に、できるだけ早く退避したほうがいいというのは、地震直後もいまも同じです。


 先ほどずっと仙台市に残っていた友人から電話がありました。
 いまなおたまに開いているコンビニやスーパーには行列状態。
 ガソリンもないので、本当は車好きの夫と延々と歩いて買い出しに行ったそうです。「出たら?」と言ったら、「私らは子どももいないし、歳も歳だし、歯茎から血を流してでもここに残るよ」と笑って返されてしまいました。

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