早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 京都の集まり/地震から一ヶ月/子どもの転校/福島関係でお願い

<<   作成日時 : 2011/04/12 18:24   >>

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(4月12日、記す)

みなさま

 早尾からBCCでお送りしています。

 以前案内しました10日の京都ガケ書房の集会が終わりました。
 たくさんの方に参加していただき、感謝です。

〈3・11〉大地震から一ヶ月ということでしたが、一ヶ月避難をして様子見をして、結局その結果、度重なる大余震、そして原発の電源喪失事故の連続。1号機の爆発危機、2・3号機の容器破損、超高濃度の汚染水を超々高濃度と比べて「比較的低濃度」と称しての人為的放流、レベル7への格上げ、そして、子どもを避難させないため(!)の被曝許容上限の引き上げ、という恐ろしい事態のオンパレードでした。
 仙台を離れたときは、子どもに「最低一週間は様子を見よう。一ヶ月になるか、一年になるかもしれないけれど」、と言いましたが、結局、一ヶ月では済みませんでした。

 京都のガケ書房の集会報告を。
 3月末の神戸での集会に続いて二回目でしたが、そのときとの大きな違いは、4月の新学期始めにあたって、東北地方避難組の多くが帰郷していたことでした。神戸のときは、私たちも知らなかった避難家族たちが多く参加してくださいました。宮城・福島だけでなく、関東からも。
 しかし今回は、もう4月10日。翌11日からは、仙台市でも早いところは小学校が始まるというタイミング。みな、上記のような余震と原発の厳しい状況を知りながらも、やはり学校のために、また避難生活疲れで、帰る、という選択をしたのだと思います。今回、脱出者は、最初から顔見知りの4組だけでした。
 避難指示を受けた人たちは強制的に故郷から離されましたが、「自主的」に避難をした人たちもまた苦しい状況に置かれています。
 仙台から母親と避難をしている高校生が涙ながらに発言をしてくださいました。一方では、若い体への放射能の影響を心配する同級生たちがいて、しかしまだ高校生では自分だけで遠方に避難することができない。そういう同級生らに電話口で泣かれたことも。他方で、仙台で「通常」の生活を取り戻し外出もし、また沿岸地域へボランティアへ行く同級生らも。でも、その人たちとは原発・放射能の恐怖については問題意識を共有できず、電話でその話題を出すと関係が悪くなってしまう。その両者の板挟みになって、どちらのほうの友人と話をするのもつらいとのことでした。
「だから、大人たちが子どもを守るためにきちんとしてください。そして被災地のなかにいる人たちにはその余裕がないので、外側の人たちがぜひ動いてください」。そう彼女は訴えていました。

 かく言う私の子どもは、もっとずっと小さな新小学2年生。
 昨日、里親さんのお子さんの通う、京都の小さな小学校へ臨時の転入手続きをしました。校長先生自らが、奥尻島の津波被害のときに一ヶ月ボランティア活動をされた経験をもっておられ、私たちのような避難者の受け入れにも深い理解を示され、柔軟に対応をしてくださいました。
 子どもも、みんなに歓迎されたようで、ホッとしました。
 ひとまず、4月いっぱいと考えています。一週間やそこらでは判断できません。余震の収まり具合、そして原発の収まり具合、放射能の飛散具合。それらを4月末まで注意深く見ながら、子どもを仙台に戻せるのかどうか、それを判断したいと思います。幸い学校のほうでも、まず一ヶ月は「長めの体験入学」、その後のことは状況次第、と言ってくださいました。里親さんと学校には、感謝感謝です。

 と、いうことで、昨日夕方、子どもとまたしばしの別れを告げて、京都市内で、別の仙台脱出の親子連れから連絡を受けて会っている真っ最中に、福島での余震と冷却電源の喪失のニュースに接しました。絶句しました。約一時間後には、電源復旧ということになりましたが、本当に綱渡りです。親とはしばらく離ればなれですが、京都に子どもの居場所があって、本当に幸運だと思いました。
 そしていま、私は東京に戻ってきています。


 今回のメールでは、みなさんにまた一つ協力のお願いがあります。
 福島県ではこの学期はじめに、独自に各学校の放射線量の測定を開始しました。その結果は、福島県庁のウェブサイトで公開されています。
 http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf
 一行目の福島市の小学校から驚くべき数字が出ています。地上1mの高さで4.9マイクロシーベルト/時、1cmの高さで6.3マイクロシーベルト/時。子どもは背が低く、土ぼこりとともに舞い上がる放射性物質を吸い込みやすいとされていますし、また、小さな子など、いくら注意しても、地面に座り込んだり、土いじりをしたり、あげくにはその手を直接口に突っ込んだりします。私の子どもがそうです。なぜなら、歯の生え変わり期で、揺れる歯が気になって仕方がないからです。なので、子どもに、「数値が高いので注意しましょう」などと言っても無意味なのです。疎開させなければなりません。すでに、福島県の浜通りと中通りは全体が子どものいる環境ではないと思います。
 この独自調査は、ただ結果を公表しているだけで、この数字を越えたらどうするという指針がありません。いまそれを福島県が文科省に対して求めているのですが、文科省は福島県に対して、なんと「20ミリシーベルト/年」が屋内退避の目安だと回答する方針だというのです!
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110409-OYT1T00912.htm?from=tw
 これは、もはや一般の原発労働者並みの被曝許容上限です。正気とは思えません。端的に、子どもを「避難させないため」の指針です。
 先の福島市の小学校の数字ですが、単純に5マイクロ/時として計算すると、年換算ですでに44ミリシーベルトに達します。しかも、外部被曝と内部被曝の合計ということを考えれば、100ミリシーベルト/年ぐらいの被曝量なのです! どうしてこれが児童に対して許容されるのか理解できません。すでに退避指示水準をはるかに超えていると思います。
(他の小学校を見ても、いずれも異常な高さです。また隣接する宮城県南部と茨城県北部もそれらに近い数字が出ています。)

 そこでお願いです。
 みなさまそれぞれの言葉で、以下の窓口に対して、しかるべき対処を求める意見を寄せてください。言ってもどうにもならないかもしれませんが、全国から数が集まれば少しでも動くかもしれないと願わずにはいられません。また、周囲の人たちにも呼びかけてください。そしてさらなる行動をするために、いいアイディアがあったら教えてください。自ら動いてください。ぜひよろしくお願いします。

 ●福島県:知事直轄県民広聴室:電話:024-521-7013/FAX:024-521-7934
  koucho@pref.fukushima.jp

 ●福島県教育委員会:電話:024-521-7759
  k.kouhou@pref.fukushima.jp

 さらに、以下なども。

 ●内閣府原子力委員会 国民の皆様からのご意見募集
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_oubo.htm

 ●原子力安全委員会 ご意見
 http://www.nsc.go.jp/toi/toi.htm

 ●文科省 子どもの学び支援ポータルサイト お問合せ
 http://manabishien.mext.go.jp/contact_us/

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