早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 基準変更の恐ろしさ/福島への要請/デモ・集会の案内

<<   作成日時 : 2011/04/16 09:34   >>

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(4月16日、記す)

みなさま

 引き続き早尾からBCCでお送りしています。

 次々とこれまでの基準に変更が加えられています。緊急時だからといってその基準をコロコロ変えていたら、それ以前の基準の意味もなくなります。あるいは、「安全」のための基準は、その意味を変えて、「避難させないための基準」、「賠償しないための基準」になっているとしか思えません。

 ようやくにして、この学期はじめになって、福島の子どもを守れ、という動きが目に見えるようになってきました。研究者らが入って飯館村や福島市の学校の放射線量を計測し、それに基づいて市民団体などが、屋内退避や休校、集団疎開などの申し入れを始めました。
 あまりにも遅すぎる! いまよりもはるかに放射線量の高かった3月に、原発の爆発した直後に動かなければならなかったのに、、、
 もちろん現在も放射線量は異常に高い数字を示しています。いまからでも早急に、とくに子どもたちは避難しなくてはならないと思います。

 ところが、「そのための指針となる数字がないから国に示してほしい」と福島県教委はいう。もちろん国の指示のもとで避難をしなければ、補償がなく自己負担になる、という問題があるでしょう。また、自己判断でバラバラに移動すれば孤立してしまうから、集団で避難するためにも国の指針が必要ということになるのでしょう。
 しかしそれでは、遅すぎるうえに、国は補償を最小限に抑えたいがために、人命を軽視し、基準をできるだけ引き上げようとしています。自分の身を、子どもの身を守るためには、自分で判断しなければなりません。
 個人で判断して動けないなら、村や町や市単位で、あるいは各小中学校単位ででも、動くことはできないのでしょうか。国が費用負担をしてくれるように国の基準を、なんてことを求めていたら手遅れになります。
 それに基準はすでにあるのですから! 一般人は年間1ミリシーベルト。これが国際放射線防護委員会の勧告であり、日本はさらにその20分の1(0.05ミリシーベルト)以下にすることを目指す、と公言しているのです(よくもそんなことが言えたものだと思いますが)。
http://www.jaea.go.jp/04/turuga/mext-monju/safety/safe-ri06.htm
 ならば、0.1マイクロシーベルト/時でもうギリギリ。それを常時越えているようなら、影響の大きい子どもならばとくに、避難すべきなのではないでしょうか。
 あるいは、こんな基準もすでにあります。「放射線管理区域」。よく研究所などの一部に原子力マークとともに出ている立ち入り禁止のことです。この基準は、3ヶ月で1.3ミリシーベルト。一時間あたりでは0.6マイクロシーベルトになります。この管理区域には、必要な作業時以外には研究者も入ってはならず、そこで寝たり食べたりしてはならず、最低限の作業を終えたらすみやかに退出しなければならないのです。
 つまり、学校での測定でこの数字が長期間出ているようなら、その学校は立ち入り禁止にしなければなりません。
 いま福島県でやっている各学校での放射線量測定で見たら、県内の75パーセントの学校が、放射線管理区域になってしまいます。
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/77b1f6c632e436b9bd3d14d5796877ee/
(東洋経済の記事)
http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf
(福島県の調査結果)

 それに対して、国が新たに出した退避基準は、一般人20ミリシーベルト、子ども10ミリシーベルトでした(!)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110414k0000m040112000c.html
 20ミリというのは、先の国際放射線防護委員会の勧告にある、原発作業員の許容上限にあたります(5年で100ミリ、1年あたり20ミリシーベルト)。一般人へも20ミリを適用するのも大問題ですが、小さな子どもへの放射能の影響は2倍なんかでは済みません。年齢にもよるので一概には言えませんが、3〜5倍、乳幼児ならそれ以上と言われます。
 ちなみに、原発労働者で4年間で総量70ミリシーベルトの被曝で労災を認められたケース、さらには、8年間で総量50ミリシーベルトの被曝で白血病で死亡したケースもあります(死後労災認定)。後者の方は20代でした。
 一般人で年間20ミリや子どもで年間10ミリという数字を事故後一ヶ月になってから出すなんてのは、あまりに遅すぎ、甘すぎ、です。飯館村や福島市など、爆発直後に即退避レベル、南会津を除く福島県全域の小中学校は集団疎開が必要なレベルです。いったいどこの親や教師が、「放射線管理区域・一般人立ち入り禁止」という看板のかかった施設に、自分の子どもを毎日朝から通わせて安心できるというのでしょうか。

 国の基準を頼っていたら見殺しにされます。すでにどれぐらいの放射線でどれぐらいの健康被害が出るのかを見るための実験台にされてしまっています。自分で身を守るしかありません。そして個人で動けない人が多いのであれば、子どもを預かる学校が率先して動くしかないと思います。基準の見直しや補償は動いた後からでも取り組めますが、命は戻ってこないのですから。本当に最悪の被人道的措置がとられているいまこそ、声を上げ動かなくてはならないと思います。
 引き続きみなさんにお願いです。やはり上記のことから考えても、まずは優先的に福島県に働きかけることが必要だと思います。上の数字などを参考に、みなさんのご意見を伝えてください。あるいはもっと有効な行動があればご教示ください、またそれぞれに動いてください。

 ●福島県:知事直轄県民広聴室:電話:024-521-7013/FAX:024-521-7934
  koucho@pref.fukushima.jp

 ●福島県教育委員会:電話:024-521-7759
  k.kouhou@pref.fukushima.jp


  *   *   *   *

 その他、デモや集会の情報です。

1、今日16日の大阪。

原発いらん! 関西行動
集まろう! 中之島 歩こう! 御堂筋
チラシ:
http://www.jca.apc.org/mihama/annai/demo110416.pdf
集会 3:30〜4:10(中之島公園[女神像エリア])
デモ 4:10〜5:30(御堂筋南下淀屋橋→本町→心斎橋→ナンバ)


2、今日16日の東京

野菜にも一言いわせて! さよなら原発デモ
http://www.parc-jp.org/freeschool/event/110416.html
主催:PARC(アジア太平洋資料センター)
14:00集会、15:00デモ出発
集会会場&デモ集合場所:神宮通公園


3、明日17日、京都

原発もうムリ!4・17鴨川大風呂敷
http://genpatsumoumuri.seesaa.net/
主催:関電の原発を止める会(大風呂敷)
場所:鴨川三条河原
時間:11時〜日没

(これは、京都に子どもに会いにいくので、私も行こうかと思っています。河川敷で子どもと遊べますし。)


4、20日(水)、東京

 これは私も話題提供者となる集会ですので、そのまま主催の案内
を転載します。
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「大地震」「原発事故」から、
         自分たち(アジア)の過去・現在・未来を語る集い

発案者 桜井大造(劇団「野戦の月」)、丸川哲史
日時・場所 4月20日午後3時〜6時 明治大学和泉校舎リエゾン棟2階「会議室」
発言予定者 桜井大造、早尾貴紀(東京経済大学教員)、その他

 表題にあるような話題で集まりを持ちたいと思います。語る中身については、現時点でさほどはっきりしているわけではありません。少なくとも想定しているのは、この間の出来事が何を意味するのか、そして今後、私たちは如何に3.11以降の世界(特にアジアという地で)を生きて行くのかーー発言予定者を中心にし、またそれ以外でも集まられた者同士で話を紡いでみようとする試みです。
 とはいえども材料(=起点)が必要なわけです。台湾、大陸中国などを舞台に果敢にテント公演を試みて来た桜井大造氏は、この間、東北の被災地を回られて来ました。桜井氏に映像資料の上映も含め、話題を提供していただきます。また仙台市在住であった早尾貴紀氏(パレスチナ/イスラエル研究者)は、お子さんとともに関西方面に脱出し、その後仙台と関西の間(そして東京)を往復しつつ、ご自身の軌跡をメールその他で発信し続けております。早尾さんにも話題提供をお願いしました。

  (校舎へのアクセス)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/izumi/access.html
  (キャンパス・マップ)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/izumi/campus.html
*リエゾン棟はキャンパス・マップの右の方に書き込まれています。付近は工事中ですので気を着けて来てください。

*上記からもほぼ明らかでありますが、いわゆる「安全対策論」のようなものではありません。趣旨を理解していただけそうな方であれば、どなたでもお誘いください。
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