早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 京都こどもキャンプ無事終了/矢ヶ崎克馬氏、福島講演/子どもの帰郷

<<   作成日時 : 2011/05/09 03:29   >>

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みなさま

 仙台よりBCCでお送りしています、早尾です。

 京都精華大での卒業生らによるGW「こどもキャンプ」が、盛況のうちに無事に終了したということで、主催された久保田美緒さんや、参加された方(および親御さん)から連絡を受けました。
 また取材も入ったとのことで(私にも電話取材あり)、写真入りで新聞記事にもなりました。みなさまからのご支援もありましたので、ご報告がてら、紹介いたします。
 http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20110504000026

 子どもたちが、放射能の心配のない外気のなかで(こんな当たり前のことが貴重だなんて!)、陶芸や登山やピザ焼きを楽しんだり、また数組は親御さんもご参加で、親としての心配を共有できたとのこと。いずれもとても大事な経験になったと思いますし、今後の展開につながる大きな一歩だったと思います。
 現場ではいろいろなご苦労があったことと思いますが、何はともあれ一歩踏み出し、「出たいのに出られない」という原発被災地の苦境を突破する扉を開けた久保田さん・芝さんらに敬意を評したいと思います。
 今後、こうした活動が広がっていくことを願っています。今後ともご注目・ご支援ください。

    *    *    *

 まだ速報段階ですが、来週5月17日に、福島県郡山市で、内部被曝の専門家である、矢ヶ崎克馬氏を招いて、集会をもつはこびになりました。今日、矢ヶ崎氏に直接電話で依頼し、快諾を得ました。
 周知のとおり、福島県で正規の放射線アドバイザーになっている山下某氏などは、「100ミリシーベルトまで大丈夫」と公言してはばからない、とんでもない人物です。県内あちこちで講演し、避難するな、除染するな、と触れ回っています。
 これに対してきっちりと反論できる専門家が直接福島で講演すること、そして被曝のリスクについて信頼できる専門家の見解を共有することが、とても大事だし、緊急の課題だと思いました。
 急なことでまだ会場確保ができていませんが、17日の夜に郡山市(私の故郷!)ということだけは確定しています。詳細が決まり次第、宣伝フォームも流しますので、宣伝で協力をお願いします。
 また、3月にいただいたみなさんからのカンパの残額を、この招聘費用に使わせていただくこともご了承ください。

 参照:矢ヶ崎克馬『隠された被曝』新日本出版社、2010年
  「福島原発事故 内部被曝について正確な情報を知ろう」1〜6
   http://oam0.blog75.fc2.com/blog-entry-708.html

    *    *    *

 さて、この連休でもって、二ヶ月近くに及んだ避難生活に一区切りをつけて、私の子どもは仙台に戻しました。何も安全が示されていない環境に戻ること、そして逆に、これから避難を始めなければならない状況にある人たちが福島県を中心にたくさんいることを考えると、とても複雑で、また、つらくもあります。
 1〜4号機が次々と爆発・炎上していた3月には、もうこの子は仙台に戻ることはないだろうと覚悟をしていました。もちろんまだ福島原発は収束にはほど遠く、どういう展開になるのか分からないので、不安なことには不安なのですが、親子離れての先行きの見えない避難生活を続けるわけにはいきません。また、
・ライフラインが復旧したこと
・交通機関が復旧したこと
・これ以上京都にいると完全に定着してしまって戻れなくなること
・放射線測定器を入手し細かく測って自衛をはかること
などの事情を加味して総合的に判断しました。

 3月は関西で私と子どもとの避難・放浪生活、4月は子どもだけを京都の里親さんに預けての避難生活。
 京都では、うちではできなかった兄弟遊び・兄弟喧嘩を経験し、また小さな小学校ではすぐに溶け込み存分に楽しみ、そして4月末には冒頭で触れた京都精華大学のキャンプにも参加。みなさんのおかげで、とても「避難」とは思えない濃密な経験をしてきました。
 関西でお世話になったみなさんには感謝です。とりわけ、ひと月預かっていただいた里親さんと小学校には。

 他方、仙台では、なんと市内一ヶ所しか放射線量を測らず、宮城県全体で見ても、小中学校ではまったく計測をしていません。隣接する福島県北部であれほどの高濃度で汚染が見つかっているというのに、あってなきがことき「県境」が、あたかも壁で遮断されているかのような錯覚を与えています。宮城県民にとってだけでなく、遠方から来る研究者らにも。みんな福島県北部、福島市・伊達市あたりまでで調査をやめてしまいます。
 学校や自治体に言っても暖簾に腕押し。計測を要請するにせよ、生活環境で自衛するにせよ、数字が必要です。明日にも測定器が届く予定。県内の知人らで協力しあって、汚染状況の実態を知ることから始めなくてはなりません。

 しばらくは、福島原発の展開次第では、あるいは汚染状況次第では、いつでもすぐに出て行くんだ、ということをつねに念頭に置きながらの生活になると思います。

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