早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 4ヶ月目の妄想/カンパ終了・お礼/地下大学案内(7/15)

<<   作成日時 : 2011/07/12 18:38   >>

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原発震災でご心配くださっているみなさま

 BCCで早尾です。


 昨日が7月11日、ということは、〈3.11〉から4ヶ月が、つまり1年の三分の一が過ぎました。
 こんなにも長く、もがくような日々が続くとは、3月・4月の頃は予想をしていませんでした。避難するやせざるやを悩んでいるような場合ではないと。
 GWキャンプの次に夏休みキャンプのアイディアを聞いたときには、夏まで避難しないでいるつもりかと、とてもそういうスパンで物事を考えることができず、そのときは何も応答ができませんでした。
 しかし、政府などの情報隠しや「安全キャンペーン」はすさまじく、避難すべきかどうかの逡巡ではまだ圧倒的に「残る側」に人は傾き、あるいは避難した人ももう戻りたいという気持ちが強くなっていると聞きます。そして長く残ってしまった人は、日々そこに暮らすなかで被曝に対する警戒が薄れ、あたかも放射性物質などないかのような感覚になってきています。
 そういう意味では、今度の夏キャンプは、いままで避難できなかった人たちも含めて、本当にたくさんの福島や近隣県の子どもたちが大量に一時的に外に出る機会であり、そしてそこで被爆地とその外部との差異を感じることで、長期的に避難をするためのワンステップ、重要なチャンスだと思います。

 みなさまに、そのための交通費(まずは京都精華大・ワクワクキャンプの30人分の福島・京都往復分)などの支援として、たくさんの方にカンパ協力をいただきました。必要額に十分に達しましたので、ここでカンパのお願いは終了ということにいたします。本当に、本当にありがとうございます。
 またメール連絡をされないまま、振込をされた方もいらっしゃるようです。こちらからのお礼や会計報告のメールなどができないこともあります(私のBCCメールを転送された方はその後のフォローもお願いします)。ご容赦ください。


二つの妄想

 先日訪れた札幌で、駅北側の通りを歩いていると、あちこちの街路樹の真下の土の部分の上に、とーってもかたちの良い、まるで野球ボールそのものっ!と言いたくなるような敷石がゴロゴロと並べられていました。「まるで投げてください」と言っているかのように(笑)
 札幌はきっと平和な街なのでしょう。この石を見るや反射的に、教育委員会や文科省などに向けて投げたくなったりは誰もしないのだろうな、と。
 かたや、そういうブツをぜったいに置かないようにとコントロールしているのに、石畳やアスファルトを剥がしてでも、抗議運動で投げるような地域や時代があるわけです。そのへんバリバリ剥がして砕いて、投石!って。
 ホント、この状態で、よく文科省とか福島県庁とか東電とかに行って自爆したりする人が出ないものだと思います。そういうことが起きても何にも不思議じゃない。もちろんそうすべきだと言うつもりもないですけれど、しかし自殺者が確実に増えている現状で、そういうことがあっても僕はおかしいとは思わない、ということです。
 札幌の街路樹の敷石を見てそんなことを考えました。


 妄想(じゃないかも)その2。
 安全キャンペーンに圧倒されて、避難の芽を摘まれている状態。最初は低線量被曝を気にしていた人たちも、だんだん疲れて、慣れて、感覚を摩滅させて、、、そうじゃなきゃ生きてけないわけです。
 そんなとき、「ここで4号機でも倒壊してくれたら、悩むこともなくてラクなんだけどなぁ」とか、「明らかな健康被害がドッと出てくれたら、もう出るしかないって一気になるんだけどなぁ」とか、そういうある意味「不謹慎」な「願望」を耳にしたことがあります。私も不謹慎ながら、その気持ち分かるのです。
 5月連休明けに子どもを戻し、しかしロクでもないニュースのオンパレードで、やはり7月から再疎開。でも、やはり小さな子どもだけを外に出して置いておくなんてことについては本当に心苦しく。でも、戻してる場合ではないだろ、でも、いつまでも離しておくわけにはいかないだろ、っていう悪いループに自分が入り込んでます。



 今週末、東京で話します。

 以下案内文転載。

【地下大学 7月15日(金)19:00から】

 もう,逃げた方がいいのだろうか.このまま住み続けて,健康被害の不安に苛まれ続けるよりも…….
 3月11日の原発震災発生後いち早く,仙台から小学生の子供を連れての「避難」という選択をした早尾貴紀さんは,避難先の関西から,仙台に残った知人や友 人たちを「脱出」させるために,あらゆる手段を尽くし、 現在も福島県や宮城県の汚染地域で不安とともに暮らしつづけている人々のために,「疎開」のための知識と手段を提供しつづけている.

 これまでユダヤ人とパレスチナ人、ふたつのディアスポラの悲劇的な衝突の中から生み出される思想に関心を集中してきた早尾さん.その早尾さんの眼に,すでに危険なレベルの汚染地域となりつつある東京のわたしたちの姿は,どのように映っているだろう?

【お話し】早尾貴紀(イスラエル/パレスチナ思想史)
【聞き手】浜邦彦(カリブ/ディアスポラ研究)

【日時】7月15日(金曜日)19時〜21時
【場所】素人の乱12号店・きたなかホール(高円寺)
杉並区高円寺北3丁目8-12 フデノビル2F 奥の部屋
(北中通り沿いアヤマ接骨院脇の階段を昇って奥)
http://trio4.nobody.jp/keita/shop/12/map.html
【料金】資料代500円+投げ銭(自由意思)
【中継】http://www.ustream.tv/channel/7684094

「汚染される私の選択」.それは3月の原発爆発事故によって「汚染された」という完了形ではなく,いまなお進行中の,現在形・未来形の「汚染される 私」の問題である.私は逃げるのか,とどまるのか.とどまるほかない人たちに,逃げろと言うことができるのか.
 私は汚染された食品を食べるのか,避けるの か.私が食べなければ,誰かがそれを食べさせられるのではないか.私は子どもを産みたい,産んでほしいと,自分にも相手にも,ほかの人たちにも,言うこと ができるのか.原発震災は,その影響が及ぶ先々で,このようなジレンマを人々に強いることによって,家族やコミュニティを引き裂いている.
 フクシマの悲劇は,まだ始まったばかりだ.これから明らかになる影響の深刻さを前にして,わたしたちはいよいよ,言葉を失うかもしれない.今回の地下大学では,そうした苦悩の中で,わたしたちがとりうる選択とは何かを,徹底して語り合ってみたい.(文責:浜邦彦)

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