早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 陜川非核・平和大会・世界核被害者証言集会司会挨拶

<<   作成日時 : 2012/03/25 00:41   >>

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【陜川非核・平和大会・世界核被害者証言集会の司会挨拶】

(はじめに)
 本日、福島原発のヒバクシャ・証言者として来ました早尾貴紀です。自分の体験を話すとともに、本日の司会進行を担当します。
 今日、陜川(ハプチョン)という、広島の朝鮮人ヒバクシャが多く住む場所で、こうして世界中のヒバクシャが集まり証言をするという、貴重な機会が設けられました。「ヒバクシャ」という日本語は、不名誉なことですが、世界共通語になりつつあります。昨年の福島原発の爆発事故以前からもそうでしたが、事故以降いっそうヒバクシャの問題は世界化していると思います。
 この証言集会には、広島・長崎からの被曝証言者だけでなく、広島で被曝した韓国や台湾の方々、マーシャル諸島の核実験で被曝したビキニ島の方、チェルノブイリ事故を体験し被曝地の子どもたちを救う活動をされている方、そして私も含めて福島原発事故で被災しまさにいまその問題に取り組んでいる人が参加しています。こうした人々が一堂に会すということは、核/ヒバクの問題が、個別の事例にとどまるのではなく、真に世界的な、世界史的な問題であるということを示しています。

(第一部と第二部のあいまに)
 広島・長崎の原爆投下は、第二次世界大戦を終わらせたのではなく、「核の時代」の幕開けを世界に宣言するものでした。日本ではいまなお「世界で唯一の被爆国」などという単純化が語られがちですが、二発の原発によって7万人にも達する朝鮮人ヒバクシャがいて、その他、中国・台湾人や30を超える国・地域の人々が被爆しました。被爆被害に民族の違いはなく、それどころか、植民地支配による人の移動によって、被害は世界に広まっていたのです。そして、核という存在は、広島・長崎を発端にして、一気に世界に広がったのです。
 そういう意味で、広島・長崎は、被爆被害者にとっては何にも比べようのない苦痛ではありますが、同時に、人類に対する普遍的な問題提起をしているわけです。

(おわりに)
 広島・長崎に加えて、ビキニやチェルノブイリが示したことは、ヒバク被害は地方に押しつけられるということ、被害は長期にわたって隠蔽され否定されるということ、核の推進者たちはその被害に対して決して責任をとろうとしないこと、それに対抗するためには市民の自立した取り組みと広いネットワークが必要だということ。こうしたことを、最も新しいヒバクシャである私は、今日の証言者たちから学びました。
 今日は、ヒバク体験の被害証言というだけでなく、それぞれに被害の回復、そして核兵器・原発の廃絶に取り組んでいる人々が集い語ってくださいました。この場をつくってくださった「陜川非核・平和大会」の実行委員会のみなさん、それを支えてくださった陜川の市民のみなさんに、深く深く感謝するとともに、今後の息の長い連帯に向けて、お互い手を取り合っていくことをともに確認したいと思います。ありがとうございました。

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