早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 避難・保養相談会の展開/カンパ報告

<<   作成日時 : 2012/05/04 08:18   >>

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1、相談会活動の展開

 昨年秋から、「札幌・むすびば」といっしょに小さく展開してきた出張相談会活動ですが、2月福島市での「放射能からいのちを守る全国サミット」での相談会を経て、その後、3月の須賀川市・郡山市で、避難&保養の相談会を開催しました。
 その三回の相談会活動には、北海道から沖縄まで、たくさんの受け入れ支援団体にご参加くださいました。

 この相談会の「成果と課題」について各団体に出していただいたレポートを一冊にまとめました。
 これは、今後の長い取り組みとなる避難・保養の支援受け入れ活動を、どのように展開していくのかを考えるうえでの、大事な材料としてみなさんに出していただいたものです。
 以下のページからpdfでダウンロードできます。どうぞご活用ください。
http://www.e-bookland.net/gateway_a/details.aspx?bookid=EBLS12041800&c=0

 なお、この相談会活動は、確実に決まっているところでは、6月2・3日に、福島県の伊達市と二本松市で開催します。福島市に隣接するこの二市は、チェルノブイリの強制避難レベルにあたるような高濃度汚染地帯をかかえているにもかかわらず、まだこうした相談会の取り組みがなされてきませんでした。高濃度汚染地帯は福島に限らずあちこちにあるのですが、安全キャンペーンと除染キャンペーンのために、住民らは具体的に避難を相談する機会を見つけられないまま、被曝を強いられています。
 須賀川・郡山で相談会をやってみて確信しましたが、各地に直接足を運んで、面と向き合って悩みを聞き相談に応じることがどうしても必要です。
 伊達・二本松の相談会についてはすでにブース参加団体の募集を始めており、もう15団体ほどの参加申し込みを得ています。

 さらに、福島県に隣接し、同レベルの深刻な汚染地帯の広がる宮城県南部、とくに丸森町・角田市・白石市あたりを対象とした相談会を開催したいと考えています。
 放射能には県境など関係ありません。福島市とも境を接する宮城県南部は、汚染程度や被曝量では、郡山市以上にひどい地域も広がっています。ところが、地震そのものと津波による被害が最も深刻であった宮城県では、知事の音頭取りとともに「復興」一辺倒で放射能汚染は否認されてしまったこともあり、避難や保養の取り組みがずっと遅れてしまいました。
 数日前の新聞記事で、白石市の保育園や公民館の除染が始まったとのこと。0.5マイクロシーベルト以上の場所を、国基準の0.23以下に下げることが目標だそうです。
 一年も経ってからです。一年間、ただ被曝させたままでいて、いまになって、0.23を目標に除染。もちろんそこに生活している以上は除染に意味はあるとはいます。
 しかし、なぜ避難や保養の取り組みがなかったのか、なぜいまからでもやらないのか、除染と同じぐらいの予算をかけたら、どれだけたくさんの子どもたちにキャンプの機会をつくれるのかと思います。(0.23マイクロ/時を切ったところで、おそらく2000ベクレル/kg前後の土壌汚染は残ります。はたしてそれで安全と言えるのか。)
 ということで、自分たちでやるしかありません。相談会、宮城県でもやりたいと思います。


2、カンパ報告

 3月に呼びかけました、避難・保養活動をしていくための活動費カンパ、たくさんの方にご協力をいただきました。厚くお礼を申し上げます。
 すでにカンパをくださいました方にはお礼のメールを差し上げましたが、活動報告も兼ねて、カンパの用途の概要を記しておきます。

【下記の保養プロジェクトにそれぞれ15〜30万円を拠出】

 1、「母子保養プロジェクト・ちいさなたび」(宮城、代表:ゆんた美樹子さん)
 2、「新潟保養プロジェクト」(新潟、代表:須藤美都子)
 3、「田沢湖のびのびキッズプロジェクト」(秋田、代表:瀧原恵実子さん)
 4、「いのち・むすびば」(山梨、代表:小河原律香さん)
 5、「いわきの子ども達と里山で夏休み」(京都、代表:松尾圭子さん)=拠出予定

 1は、幼児を抱える母親に対するケアも含めた活動で、不定期ながら継続的に活動をしています。昨年も立ち上げ資金を提供しました。
 2は、南相馬の子どもたちを対象にした新しい保養プロジェクトで、その立ち上げ資金として提供しました。
 3は、送り出しが「ハンド・トゥ・ハンド・プロジェクト川俣」(今泉君枝さん)の支援で、川俣町の中学生のサッカー部員を秋田に保養に出します。このGWに行っています。
 4は、前にも報告しましたが、私も入っている山梨のネットワークで、そのなかに移住保養支援のグループがあります。
 http://inochimusubiba.blog.fc2.com/
 5は、児童福祉施設で保護者のいない子どもたちを保養に出す企画です。保護者がいなければ移住も保養もできない子どもたちに対する貴重な機会になります。

 なお、これ以外にも各地の夏キャンプに向けて、開催の相談を受けつつ、必要に応じて資金の一部として提供することを検討しています。基本は各地で広くカンパを募ることが理想ですが、それをするにも一定の元手があるとスムーズに実行委を立ち上げられるということがあります。あちこちに種をまきたいと思っています。


【避難・保養の相談会を、二本松・伊達など各地で開催する費用として】

 すでに最初に触れましたように、相談会活動を、福島県内各地で、そして周囲の汚染地域でやっていくための活動資金にも使わせていただいています。会場費や宣伝費、さらに、各地の受け入れ支援団体で相談ブースを出してくれる人たちへの交通費助成などにも充てさせてください。


【個別家庭の避難費用の支援に】

 元の生活を、家や仕事を棄てるということは、大きな決断を要しますし、また家族の協力や預貯金の有無に大きく左右されます。そのとき、日々の生活の維持で精一杯のご家庭では、親子分の直距離移動の交通費や、生活を建て直すための出費を出すことさえも困難な場合が少なくありません。
 そこで、私が受けた避難相談のなかで、あるいは私と長く密な協力関係のあるいくつかの受け入れ団体で、移動費用の助成や生活再建支援を出してやってほしいという要請があった場合、ある程度の支援金を出すことにしました。それぞれの家庭状況や、避難先までの距離、移住後の見通しなどを判断し、一定の金額を避難支援として渡しています。
 自主避難は自己責任・自己負担という主張の方もいますが、避難者は本当にたくさんのものを切り捨てています。数万円程度のものでも、わずかな支えの有無が最後の一歩を踏み出せるかどうかを左右してしまうことがあります。みなさんからのカンパが、ある家庭の避難の後押しをすることになる、という状況もあるのです。


 以上のような活用状況であることを、カンパ協力のお礼とともにお伝えいたします。重ねて深く感謝申し上げます。

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