早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS あえて宮城県南部で相談会を

<<   作成日時 : 2012/05/24 21:07   >>

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 6月23日(土)に福島県白河市で、24日(日)に宮城県白石市で、保養と移住の相談会を開催します。ブース参加団体を募集します。メールでお申し込みください。
 p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp (早尾貴紀)

 とくに、24日の宮城県白石市での相談会への参加、そしてそのために、キャンプや移住の受け入れの枠をつくることを、全国の受け入れ支援団体に強くお願いいたします。

 というのも、放射能汚染に県境は関係がないからです。福島県全体が高濃度に汚染を受けたわけではありません。逆に、宮城県の南部(丸森・角田・白石など)と北部(栗原・登米など)には、郡山市並みの酷い汚染地帯が広がっています。土壌のセシウム量で1000〜5000ベクレル/kg程度の汚染地帯はあちこちに見つかります。
 もちろん、福島県内に東電の福島原発が立地し最も高濃度の汚染地帯はその周辺にあるわけですが、しかし放射能汚染を「福島」で代表できるわけではないのです。
 にもかかわらず、福島で代表させてしまう語りは、受け入れ支援の枠や対象に、現実にそぐわない「偏り」を生み出してしまっています。各地の自治体や民間団体の保養キャンプや避難移住の支援の対象が、「福島県民」に限定されてしまっているのです。そのことで、宮城県の南部や北部の汚染の酷い地域の人々が除外され、逆にそれよりも汚染の低い福島県内の地域の人々が福島県の内部にたまたま住居があるというだけで支援の制度が使えたり、キャンプの参加資格が得られたり、という事態が生じています。

 こうした歪みの一端は、汚染の現実を否認して復興一辺倒に走った宮城県知事にも原因がありますし、また実際、宮城県の汚染の実態がつかめるまでに時間がかかったことや、地震そのものと津波の被害の大きさで地元の市町村や住民に余裕がなかったということにも原因があります。
 しかし、そうした理由で支援対象を福島に限定してもやむをえなかったと言えるのは、昨年までだったと思います。汚染の状況がはっきりしてきた今年、そして人々の意識が放射能にようやく向かいはじめ汚染問題が口の端に上りはじめた今年は、もはや支援や受け入れの対象が県境で区切られるということはあってはならないと思います。

 そこで全国の受け入れ支援団体のみなさんにお願いがあります。
 放射能汚染地域、被曝地域、支援対象地域を、「福島」で代表させないでください。
 そして、実際の保養キャンプや避難移住の受け入れ対象を、宮城県、岩手県、栃木県、茨城県、千葉県などに広げてください。たとえば、30人の募集人数のキャンプであれば、半分の15人を福島県民、残り15人をその他の地域から、というふうに枠を作ってください。そしてその枠をもって、まずは宮城県白石市の相談会にご参加ください。

 すでにこれまで受け入れ支援活動を重ねられてきた方々は、実際、避難移住者やキャンプ参加者に宮城県や栃木県などの人たちが多いという現実は、身をもってご存知のことと思います。また、相談を直接受けられたら、出身地域について柔軟に対応されてきたところも少ないないと思います。しかしこの夏は、受け入れ対象の地域を明示的に広げることでもって、汚染地域の現実を反映していただきたいと、切に希望いたします。
 どうぞよろしくお願いします。

 もし、すでに予定しているキャンプで、そうした枠を増やすことに資金がネックになっているという受け入れ団体がありましたら、ご相談ください。助成をいたします。


 以下、参加要項を再掲します。ご検討ください。

・基本的には手弁当でご参加ください。
・ただし、財政的に難しい団体については、一団体につき、1〜3万円の範囲で交通費と宿泊費の助成をします。参加申し込みのときにお申し出ください。
・6月は、伊達、二本松と連続して、相談会が多くなりますが、夏休みキャンプの企画が決まる時期でもあります。ぜひご参加ください。
・ネットで募集をするだけでなく、現地に足を運ぶこと、直接顔を見て相談にのることが、とても大切だと思います。
・両日参加の場合、23日の晩に白河のホテルに宿泊し、交流会ももちます。24日の朝にみんなでいっしょに白石に移動します。
・なお23日の企画は、「みみをすます・関西」との協力で開催します。


地域の選択について

【白河(福島県南部)】
 白河は福島県の南の県境に位置し、ちょうど北端の福島市と反対側になります。
 新幹線では南側から福島県に入って最初の停車駅、新白河駅があります。
 高濃度の汚染は、帯状に中通りに沿って、福島市、二本松市、郡山市、須賀川市、白河市に広がっています。そのため、白河市内にも酷い汚染が見つかっています。
 セシウム合計で約1000〜5000ベクレル/kgの土壌汚染が確認されています。
 しかし福島県は広いので、白河など県南から、関連イベントが集中する北の福島市に行くことは簡単ではありません。実際、3月に須賀川・郡山で開催したときには、「これまで福島市まで行けなかった」ということで、地元だけでなく、もう少し南の白河や矢祭などからの参加者が少なくありませんでした。その後も、白河での開催を望む声が寄せられてきました。

【白石(宮城県南部)】
 宮城県は福島県に隣接し、とくに県南・県北の両方に高濃度の汚染地帯をかかえます。農産物・魚介類の汚染は、福島に比べて対応が遅れた分、福島以上に深刻です。
 宮城県は地震被害と津波被害が最も甚大であったため、その復旧活動に偏重してしまい、県(知事)は放射能汚染への対応を軽視、市町村レベルでは余裕もありませんでした。放射性物質の飛散に県境などないにもかかわらず、原発が福島に立地しているというだけで、「隣県の出来事」としてやり過ごしてきたのです。
 また、それに呼応するように、受け入れ支援をする多くの自治体や民間団体が、その対象を「福島県民」に限定してしまいました。
 宮城県は、いわば、「忘れられた被曝地」なのです。
 しかし、地震と事故から一年が過ぎ、測定が盛んになり具体的な汚染のデータも出てきて、そして人々の気持ちも、地震・津波被害から、ようやく放射能汚染に向かうようになってきました。
 このいまこそ、受け入れの枠を、「福島県」に限定しないでほしいのです。キャンプを企画されるみなさん、かりに20人の子どもを受け入れるのであれば、たとえば「15人を福島県、5人を宮城県」、というふう割り振ってください。
 白石市は福島市とも直接隣接しています。白石の隣の丸森は伊達市や相馬市と隣接し一山向こうがすぐに飯館です。この宮城県南地域は、部分的には福島県中通り並みか、場所によってはそれ以上の汚染と被曝が確認されています。やはり土壌からは、1000〜5000ベクレル/kgのセシウムが検出されます。
 宮城県では初の保養避難相談会になります。大事な第一歩です。白石で開催することで、白石・丸森・角田・亘理など県南各地からの参加者が見込めます。


 会場・集合場所についてはこれからの調整になります。
 参加申し込み団体の方々には、追って連絡さしあげます。

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