早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS カンパ報告(続)/相談会報告/山梨で保養キャンプ

<<   作成日時 : 2012/08/16 09:37   >>

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 このかん4回の保養・避難の相談会があり、受入全国協議会へ向けた準備があり、山梨での保養キャンプが一つあり、明日からもう一つ、という状況でてんてこ舞い。そのほか避難相談や保養企画支援などもあり、何をどう報告したらよいやら、です。


1、カンパ支出報告

 まずは、お礼も兼ねて、みなさんから募ったカンパの支出報告の続報です。
 前回、5月4日に出したBCCメールで、全国5つの保養プロジェクトを支援したことをお知らせしました。→ http://hayao2.at.webry.info/201205/article_1.html
 その後、夏休み企画に向けてさらに5つの保養企画に資金協力をすることになりました(金額は2万円〜30万円の範囲です)。

 1、川俣町福沢地区子ども会(福島県/代表:今泉君枝)
 2、福島サポートネット佐渡(新潟県/代表:原田雅代)
 3、きらきらキャンプ in 富士川(山梨県/代表:上鶴恵子)
 4、みやづミツバチプロジェクトキャンプ(京都府/代表:矢野めぐみ)
 5、三重で遊ぼう@2012 summer(三重県/代表:木田裕子)

 また、福島県から(周辺県の高線量地帯に一次避難してしまった家庭を含む)避難移住ないし保養に出るのに経済的に厳しい4家庭に対して、交通費や初期の生活支援として2万円〜10万円の助成をしました。

 こうした支援を必要とする団体・個人に対して迅速に助成が出せるのも、みなさまから寄せられたカンパのおかげです。ありがとうございます。深く感謝いたします。


2、避難・保養の相談会(伊達・二本松・白河・白石)

 2月に福島市、3月の春休み前に郡山市、須賀川市でおこなった避難と保養の相談会ですが、6月の夏休み前の機会に、福島県側で伊達市・二本松市・白河市、宮城県側で白石市でおこないました。
 自主避難地域のなかで最も高線量地域として伊達・二本松、また県境を越える汚染を考慮して栃木県側と宮城県側での来場者を考慮して、福島県最南端の白河と宮城県最南端の白石で相談会を開催しました(実際白河会場では那須をはじめ広く栃木県北部からの来場者がありました)。北海道から沖縄まで、受け入れ活動をしている30以上もの団体が、いずれかの相談会に参加してくださいました。

 伊達・二本松で感じたのは、放射能汚染のひどさに応じた危機感と疲弊です。日々の生活のなかで子どもを被曝から守るのに疲れ、休みごとに条件に合う保養企画を探すのに疲れ、それでも移住の可能性も含めた先の選択肢を考え続けなければならないことに疲れている、という感じです。二会場で数百組にも達するたくさんの来場者がありましたが、ブースで話を聞くと、まず感じるのが「疲弊」でした。
 白河・白石で感じたのは、県境を越えた放射能汚染に、政府・自治体も地元の人も支援団体も対応しきれていない、複雑な現実でした。福島県内では、すでに「避難」や「被曝」といった言葉はタブー扱いされ、それで「保養」という道に望みをつないでいたのが、その保養さえも「被曝で傷ついた身体」を前提とするということで行政からは忌避され始め、とうとう「リフレッシュキャンプ」にまで言葉が切り下げられました。ところが他方で、福島県と隣接し県境など無関係に汚染された宮城県南部や栃木県北部では、一年遅れで公的な測定と除染がようやく始まったような段階。全国の自治体や支援団体の認識も放射能汚染は「福島県のみ」、したがって受け入れ対象も「福島県のみ」に限定。福島県中通り並みの数千ベクレル/kgの汚染地帯に暮らす隣県で子どもを安心して育てられないで苦しむ親御さんたちは、しかし、避難移住にせよ保養にせよ、福島県境を一歩越えたところに住所がある自分たちには受け入れ先が閉ざされているという現実に、長く苦しみ、諦めさえ漂っていました。
(関連して、宮城県の瓦礫処理と放射能汚染に関する文章を、ブログにアップしました。併せてお読みください。http://hayao2.at.webry.info/201207/article_1.html


3、山梨で保養キャンプ

 山梨県内でいくつかの保養キャンプが進行中です。実は今日からも一つ、白州で始まります。4家族13人が参加するのですが、実はうち2家族が南相馬市から宮城県など近隣県の汚染地帯に避難移住してしまい、そこからの参加申し込みで、二次避難の問題を浮き彫りにしました。このことについては、キャンプ終了後にあらためて。

 その前に、自分も発起人・実行委となった「行くじゃん遊ぶじゃん保養キャンプ」が無事に終わりました。子どもキャンプで14人、2人親御さんも同行され、16人が参加。甲府市の少年自然の家に宿泊しながら、甲州市や富士方面にも出かけて遊んだキャンプでした。内容詳細は、以下のキャンプ用ブログで。
 http://janjancamp.at.webry.info/
 何よりも、移住者で何のツテも情報もない僕らの呼びかけに、地元の人たちが実行委になってどんどん人脈を広げて形づくってくださったことは、とても嬉しかったし、それに実行委員長になってくださった地元野菜&カフェの土屋さんは、上記の相談会にもチラシをもって自ら説明に行ってくださいました。
 また、参加されたお母さん二人からは、避難移住できないそれぞれの苦しい事情や、そして周囲を取り巻く汚染地帯の理不尽な日常について話をうかがいました。すぐに手を差し伸べられるわけではありませんが、こうして「愚痴聞き」をしたり、保養に希望を繋いで今後も関係を維持するなかで、次の一歩を踏み出せたらと思います。お二人からは、「次回は自分も最初から企画・運営する側にいっしょに入りたい」という力強い発言もいただきました。大きな変化です。
 しかし、福島駅前の解散場所までの帰り道のバスは自分も添乗員をしましたが、放射能汚染地帯に子どもたちを送り返さざるをえない不条理を痛感しました。避難移住できないから「保養」が必要というのは、よくわかっています。でもキャンプでいいのか。これしかないと頭ではわかっても、懊悩はかえって深くなっていきます。

 他方、夏休みという節目もあってか、また避難移住の相談が増えてもいます。
 正念場の二年目という気がしています。
 引き続きのご支援をよろしくお願いします。

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