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早尾貴紀:原発震災関連
ブログ紹介
福島県に生まれ、宮城県で育ちました。大地震時は仙台在住。原発爆発直後、子どもを連れて関西に避難。関西・東京・福島・仙台・札幌などを往復しながら、避難・疎開の支援活動。いまは甲府に移住しました。原発震災関係で、私が直後から発信し続けているメールなどをここに掲載します。避難相談、個人的に受け付けます。連絡先:p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp
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「早尾貴紀、原発震災関連」の【もくじ】

2013/01/22 06:16
最新→「「うけいれ全国」から交流掲示板と避難・保養の相談会の案内」


(2013年1月)
・1月22日「「うけいれ全国」から掲示板と現地相談会の案内」
・1月6日「原発事故子ども・被災者支援法学習会(甲府1月12日)」

(2012年12月)
・12月14日「うけいれ全国発足/郡山・伊達相談会/モジモジ先生逮捕」

(2012年11月)
・11月27日「支援法には宮城県全域も対象に加えよ」
・11月24日「12月1・2日に郡山と伊達で保養・避難の相談会開催」
・11月21日「11/24「原発と憲法」・12/8「311と東北の近代」」
・11月5日「12月1・2日に郡山と伊達で相談会、参加団体募集」

(2012年10月)
・10月3日「放射能汚染に県境はない!」

(2012年9月)
・9月28日「associations.jp 連続トークイベント 第1回」
・9月3日「保養キャンプの意義について」

(2012年8月)
・8月30日「9/23、肥田舜太郎講演会「311以降を生きる」」
・8月16日「カンパ報告/相談会報告/山梨保養キャンプ」

(2012年7月)
・7月8日「山梨南アルプスふもとキャンプ、参加者募集!」
・7月7日「震災瓦礫の広域処理と放射能汚染について」
・7月5日「社会を知って、力に変えるmirai キャンプ2012」

(2012年6月)
・6月16日「6月23日に白河市で保養相談会・チラシあり」
・6月11日「宮城県白石市で保養キャンプ相談会(6/24)」
・6月2日「じゃんじゃんキャンプin山梨、参加者募集します」

(2012年5月)
・5月24日「あえて宮城県南部で相談会を」
・5月21日「二本松・伊達、保養避難相談会のチラシ」
・5月17日「矢ケ崎克馬氏 in 甲府、東京、仙台、福島」
・5月15日「二本松・伊達で保養・移住相談会(6/2,3)」
・5月4日「避難・保養相談会の展開/カンパ報告」

(2012年4月)
・4月29日「山梨での受け入れ活動、近況」
・4月28日「たくきよしみつ『3・11後を生きるきみたちへ』を読む」
・4月26日「5/19学術フォーラム「フクシマの問いにどう応えるか」」
・4月25日「6月2・3日に伊達・二本松で相談会、参加団体募集」

(2012年3月)
・3月26日「陜川非核・平和大会参加報告」
・3月25日「陜川非核・平和大会・世界核被害者証言集会司会挨拶」
・3月24日「陜川非核・平和大会・世界核被害者証言スピーチ」
・3月22日「韓国・非核平和大会/汚染と除染の現在」
・3月19日「3.11から一年/早川町での受け入れ/福島と沖縄」
・3月7日「須賀川・郡山相談会/いのち・むすびば/カンパお願い」
・3月6日「3・11集会「放射能からいのちを守る山梨ネットワーク」」
・3月5日「須賀川での保養・避難相談会を終えて」
・3月4日「福島市や須賀川市での相談会に参加しそびれた方へ」

(2012年2月)
・2月24日「3/3、3/10二週連続で保養避難の相談会(須賀川・郡山)」
・2月21日「3/3須賀川、3/10郡山、避難・保養相談会、参加団体募集」
・2月8日「避難・保養の大相談会(福島)に来てください!」
・2月5日「放射能からいのちを守る全国サミット」福島開催問題
・2月3日「放射能からいのちを守る全国サミット」避難相談会

(2012年1月)
・1月31日「須賀川市の実家のある町の深刻な汚染状況」
・1月29日「子ども疎開を支えてくださった里親さんの文章」

(2011年12月)
・12月12日「矢ケ崎克馬氏講演会@国分寺12月17日」
・12月6日「甲府一ヶ月/仕事の再開/避難支援の現在と今後」

(2011年11月)
・11月24日「冬休み保養:miraiキャンプ@長野県諏訪郡/二次募集」
・11月21日「『イオ』12月号の「ブロガーズ@io」で当ブログ紹介 」

(2011年10月)
・10月31日「11/5、11/6、避難・疎開 相談会@福島・郡山」
・10月14日「引っ越し/福島で避難相談/京都・宇治で話します」
・10月12日「10/16、原発震災・避難支援について宇治市で話をします」
・10月7日「10月10日、生活村など福島市で避難疎開の相談を受けます」

(2011年9月)
・9月30日「須賀川から/疲弊と帰郷/矢ケ崎氏の分析/避難先」
・9月29日「日本復興支援事業の社宅+就労情報」
・9月24日「ちいさなたび企画/廃墟と難民キャンプ/10.1森下で織る」
・9月11日「エルサレムで「難民」を考える/10.1に江東区で話します」

(2011年8月)
・8月24日「京都・神戸での出来事/甲府移住か?/世田谷で話します」
・8月13日「夏の甲子園大会/カンパの会計報告/徐京植氏がTVで語る」
・8月4日「NHK8/14放送「フクシマを歩いて 作家・徐京植」」
・8月2日「急ぎ追加募集『Welcome CAMP 2011〜石川」

(2011年7月)
・7月25日「7/31に宇治で「被曝」と「棄民」を主題に話します」
・7月24日「早尾貴紀、7/29名古屋公演「世界ヒバク状況を生き抜く」」
・7月21日「子どもの疎開生活/矢ケ崎氏内部被曝講演/汚染牛と宮城」
・7月20日「前期講義終了/地下大学アーカイヴ/名古屋大学講演案内」
・7月14日「児童福祉施設子ども支援/矢ケ崎in仙台/我が子疎開生活」
・7月13日「被災地の子どもを沖縄へ*ティーダキッズプロジェクト」
・7月12日「4ヶ月目の妄想/カンパ終了・お礼/地下大学案内」
・7月8日「長野県小諸市で子どもキャンプ参加者募集8/2-8/8」
・7月7日「最高の言葉/カンパ/乳幼児・妊産婦支援」
・7月5日「子ども再疎開/カンパのお願い/思考と言語化の困難」

(2011年6月)
・6月26日「諏訪でアーティストたち子どもキャンプ」
・6月24日「石川県小松市で、子どもキャンプ参加団体募集」
・6月17日「原発震災関係、何ヶ所かで話したり書いたりします」
・6月10日「自主避難狭まる/汚染広まる/我が子再避難」

(2011年5月)
・5月31日「避難を迷っている親御さんへの手紙」
・5月25日「矢ケ崎講演報告/小学校懇談会/避難ネットワーク」
・5月19日「避難相談について/連絡求む/特殊な避難支援」
・5月17日「身近な放射線量測定/内部被曝について」
・5月10日「矢ヶ崎克馬氏、内部被曝の講演会(5/17、郡山)」
・5月9日「こどもキャンプ終了/矢ヶ崎克馬氏講演/帰郷」
・5月1日「京都と福島との集会で/『現代思想』大震災特集」

(2011年4月)
・4月30日「郡山の闘い/京都キャンプ始まりました」
・4月27日「小学校丸ごと集団疎開/避難受け入れ情報、随時拡充!」
・4月26日「福島での集いを受けて/京都キャンプ計画進行中」
・4月25日「GW「福島←→京都 こどもキャンプ計画」参加者募集中」
・4月24日「仙台・福島での集い/ネット署名のお願い」
・4月23日「福島県でお子さんをお持ちの方々へ:避難とその支援」
・4月22日「文科省・安全委員会の驚きの対応/今日の朝日新聞」
・4月19日「福島の子どもたち/ブログ/NHK京都の番組案内」
・4月16日「基準変更の恐ろしさ/福島への要請/デモ・集会の案内」
・4月12日「京都の集まり/子どもの転校/福島関係でお願い」
・4月10日「原発情報/デモ情報/ML案内」
・4月9日「福島、女川の両原発に挟まれた仙台の現状」
・4月7日「仙台に一時「帰郷」中に2度目の大地震!」
・4月5日「新年度・新学期の悩み/京都の集い」
・4月2日「東京に移動しました/一家離散?」

(2011年3月)
・3月29日「神戸の集会を終えて」
・3月26日「神戸で集まりをもちます/先の見えない被害と避難」
・3月24日「大阪でのミーティング/なお続く危機的状況」
・3月23日「避難者たちの集まりと原発について一つの見解」
・3月22日「自分の子どものケア」
・3月20日「さまざまなターニングポイント」
・3月19日「今日も二台をチャーターしました」
・3月18日「みなさまにお礼/脱出にともなうさまざまな困難」
・3月17日「脱出にあたって協力のお願い」
・3月16日「福島・宮城からの退避を」
・3月15日「仙台を緊急に脱出して大阪に避難してきました」
・3月14日「早尾より、無事の連絡」
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「うけいれ全国」から交流掲示板と避難・保養の相談会の案内

2013/01/22 06:14
 原発事故被災地からの保養キャンプや避難移住を受け入れている全国の団体・個人のみなさんへ

  「311受入全国協議会(うけいれ全国)」の早尾貴紀です。

 交流掲示板と、現地相談会について、二点の案内があります。

1、

 うけいれ全国では、放射能汚染地帯からの保養・キャンプ、避難・疎開・移住など、さまざまなかたちの「受け入れ活動」をしている全国の団体・個人のみなさんが参加し、情報交換や意見交換をする掲示板「交流広場」を開設しました。ぜひ一人でも多くの方にご参加いただき、この場を活用していただきたいと思います。
 
  放射能汚染地帯からの避難に対する公的支援が縮小していくなかで、ますます市民のネットワークが大事になってきています。「交流広場」は、うけいれ全国の活動のなかで最も広範囲なネットワークとして活動の土台になっています。みなさまのご参加をお待ち申し上げます。

  以下のページからお申し込みください。
  http://sns.311ukeire.net/


2、

 うけいれ全国では、放射能汚染地帯に出向いての保養キャンプと避難移住の相談会活動を展開しています。前回は、12月に福島県郡山市と同伊達市で開催しました。今度は2月23日と24日の土日に、福島県いわき市と栃木県那須塩原市で開催します。

  毎回全国から10から20ほどの団体にブース参加をしていただき、それぞれ実施されている受け入れ活動の紹介をし、来場者の相談に乗っていただいています。それと同時に、地元で被曝からいのちを守ろうとしている団体とつながり、また全国で同じような取り組みをしている団体と顔の見える横の関係を築けます。

  2月は、春休み保養と学年末の転居の季節です。保養キャンプのみの活動でもいいですし、移住支援のみでもかまいません。いずれかの支援プランをお持ちである団体の方の相談ブース参加を募集しています。詳細は以下。

 【日時・場所】

  2月23日(土) 13時集合・打ち合わせ、14-18時=相談会
   会場:ラトブ Latov 6階
  (福島県いわき市平字田町120)

  2月24日(日) 10時集合・打ち合わせ、11-15時=相談会
   会場:東那須野公民館 会議室2・3
  (栃木県那須塩原市東小屋474-11)


 【移動・宿泊】

  現地集合・現地解散です。費用は各自負担ですが、両日参加の団体については、24日朝8時出発で、いわき駅前から那須塩原行きのマイクロバスをチャーターします(そのバスだけはうけいれ全国で費用負担)。自家用車で参加の方は各自で移動。

  宿泊は、「ホテルアルファーワンいわき」「ホテルセレクトインいわき駅前」その他、たくさん駅前(会場ラトブのそば)にあります。各自で予約してください。


 【これまでの相談会報告書】

  今度初めて相談会に参加したいという団体も歓迎します。これまでの報告書が、以下のサイトからpdfでダウンロードできます。ご参考にしてください。
  http://www.e-bookland.net/gateway_a/details.aspx?bookid=EBLS12072400&c=0


 【ブース参加を申し込まれる方へ】

  申し込みは、以下のメールアドレス、早尾まで。
  p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp

  今回は、春休み保養キャンプ、恒常的な保養施設、新年度に向けた移住支援、が中心になると思います。そういった受け入れ活動をされている団体の方、ぜひブース参加をお願いします。


    *    *

 付記:開催場所(いわき・那須塩原)について

  今度は、浜通りのいわき市と、栃木県の那須塩原市での開催になります。

  いわき市は、福島県の中通りばかりが注目されるなかで、「比較的線量が低い」として危機感が薄いとされたり、あるいは保養や避難に出られる方々自身が「線量が低いいわきからなので申し訳ないのですが」と遠慮がちに言われたり、ということがありました。しかし、初期被曝はむしろ中通りよりも浜通りのほうが酷いことが分かってきていますし、比較的低いからと言っても、事故前とは比べものにならない汚染が広がっています。
 受け入れ団体としては、地域格差を乗り越えて、こうした「いわきでは保養や避難を言えない雰囲気」を打ち破っていかなければならないと思います。

  同様に「福島県の外側だから」と、公的支援や民間支援から取り残されてきた周辺県への取り組みも重要です。これまで、汚染の酷い宮城県白石市で相談会を開催しましたし、また福島県最南部の白河市で開催したときには意図的に「栃木県側からの来場者歓迎」として宣伝をしました。放射能汚染に県境などまったく関係ありません。また、北へ南へと拡散した放射能のプルームが、仙台平野と関東平野へ充満したことが、最近の調査でもはっきりと確認されるようになってきました。
 そうしたなかで、那須塩原はもっとも線量の高い地域の一つです。県境を越えた受け入れ活動を、積極的に示していきたいと思います。受け入れ団体のみなさんにも、対象を「福島県民」と限定しないようお願いします。

  そうした意味で、今度の二ヶ所の開催は、とても大事な一歩になります。ぜひご理解・ご協力をよろしくお願いします。
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「原発事故子ども・被災者支援法」について/支援法学習会@甲府(1月12日)

2013/01/06 08:25
 「原発事故子ども・被災者支援法」(略称)というのがあります。昨年6月に成立しました。広く東日本に広がる放射能汚染地帯を「原発事故被災地」とし、そこに暮らす人びと、そこから避難した人びと、その両方を「被災者」として公的支援の対象とする、というものです。

 しかし、それを実現するための具体的な施策、そのための予算が、まだ何も決まっていない。それが問題です。でも、理念はある。

 画期的なことは二点、原発事故被災地を汚染の実態に照らして「福島県」とは限定していないこと。そして、残ることも逃げることも権利として尊重すると定めていること。

 東電原発事故による汚染は福島県境とは関係なく広がっているものの、「福島/フクシマ」という語りに代表されることで、その周辺地域が切り捨てられるという弊害が大きかったので、この支援法では県境を越えた被災認定と支援が期待されています。とはいえ、その地理的範囲をどう規定するのかは、放射能の不可視性と健康被害の不確定性のために、実はとても難しい問題になっています。
 また、「残ることも逃げることも権利として尊重」と言っても、現実的には大規模な除染事業と復興事業への巨額な予算がつけられるばかりで(兆単位で!)、避難者のためには支援は極めて小さいどころか、公的住宅支援が打ち切られるという有様です。「どちらも支援」と言いながら、実際には住民を汚染地に残す方向にしか政治の頭は働いていません(しかも「除染」&「復興」は、残らざるをえない人のためには本当にはなっていない、ただの利権事業になっている)。

 そうしたなかで、では、支援法はどういう可能性をもっているのか。あるいは、市民の側、避難当事者は、支援法を具体化させるために何ができるのか。そのための市民グループ「市民法支援会議」の弁護士にレクチャーしていただき、またみんなで考え、避難者のニーズを把握したいと思います。

(以下の案内は、山梨県甲府市での開催の会で、山梨県内の避難者の方々の参加を呼びかけていますが、同様の集会は全国各地で開催されています。)

「原発事故子ども・被災者支援法」の勉強会

と き : 2013年1月12日(土) 14時〜16時30分
      (14時から1時間ほど講演の後、休憩を挟んで質疑、相談)

講 師 : 梓澤 和幸さん(支援法市民会議の弁護士)

ところ : 甲府市総合市民会館 3F 会議室4
      (住所:甲府市青沼3丁目5−44)

資料代 : 300円

主 催 : いのち・むすびば
        ーー放射能からいのちを守る山梨ネットワーク


・託児あります。未就学児はなるべく託児をご利用下さい(子ども1人300円)。
・親と離れるのが難しい赤ちゃんは、勉強会場に連れてきても大丈夫です。
・その他に、会議室の後方に子どもスペースを設けます。こちらは無料です。
1人でも過ごせる大きいお子さんにはどうぞそちらをお使い下さい。

当日の飛び込み参加も可ですが、出来れば前日までに申込みをして下さい。
勉強会も託児も、申込みや問い合わせは
p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp までお願いします。
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うけいれ全国発足/郡山・伊達相談会/モジモジ先生の逮捕

2012/12/14 12:45
原発震災でご連絡くださったみなさまへ

 甲府より早尾です。
 BCCでの発信は久しぶりになります。ご無沙汰ですみません。


1、「うけいれ全国」が発足しました

 原発事故被災地からの避難移住や保養キャンプなどさまざまな受け入れ活動をしている全国の団体のネットワークで常設の協議会「311受入全国協議会」を発足させました。私も共同代表の一人になっています。サイトは以下。
 http://www.311ukeire.net/

 これまでも報告してきましたように、2月に福島市、3月に福島県の郡山市と須賀川市、6月に伊達市と二本松市と白河市と、そして宮城県の白石市で、相談会活動を積み重ね、全国の受け入れ団体と横のつながりもできてきました。
 また準備会議も山形・東京・大阪と渡り歩き、広域で活動するみなさんと顔の見える繋がりをつくってきました(次回は三重です)。

 311からもう1年9ヶ月が過ぎましたが、自主避難者に対する公的支援が縮小していくなかで、市民の受け入れ活動のネットワークの重要性は高まっています。
 いわゆる被災三県(宮城県・岩手県・福島県)からの避難者に対する住宅支援はまもなく福島県民限定になり、そして福島県からの自主避難についても、この12月末で住宅支援が打ち切られることになりました。
 むしろ「帰還」を促すことが強まっています。しかしこのかん、文科省の設置した放射線の線量計について、表示を実測値よりも2割低めに表示するように設定されていたことや、設置場所の周辺を周到に除染していたことが指摘され、放射能汚染の意図的な過小評価がわかってきました。それによって避難を阻止し、帰還を促し、そして原発容認へと世論を誘導しようとしているわけです。

 いまでも汚染は消えることなく続いていますし、爆発した原発を解体する見通しも立っていません。にもかかわらず、「復興」ばかりが叫ばれ、そしてその予算が大規模についています。
 また、避難を阻止し帰還を促すための「除染」の費用も莫大な金額が支出されており、単年度でも数千億円、累計で数十兆円になると見込まれています。
 他方、今年6月に成立した「原発事故被災者支援法」には、避難をするのも残るのも選択権として等しく尊重される、と謳われています。であるのなら、除染や復興と同じ金額を避難者支援にも支出するべきです。にもかかわらず、現実には避難・疎開・保養に対しては、支援がゼロになります(住宅支援の打ち切りによって)。
 せめて除染費用の1パーセントを避難や保養に出してくれるだけでも、多くの被災者を放射能汚染地から出すことができるのに、と強く思います。

 とはいえ、愚痴を言っているだけではどうにもなりません。
 こうした状況だからこそ、市民活動の受け入れネットワークがいっそう重要になってきます。
 「311受入全国協議会」(略称:うけいれ全国)では、現地相談会の開催、保養キャンプのデータベースサイトの運営、避難移住受け入れ支援のネットワーク化、などの活動を、全国の仲間たちと協力して展開していきます。

 そこで、またしてもお願いになってしまい恐縮ですが、余力のある方々に、カンパのお願いです。発足したばかりの「うけいれ全国」には予算がありません。これから助成金などを申請していくことになっていますが、みなさんもご存知のように、「復興」についてばかり支援が偏っているなかで、避難や保養の促進にはなかなか助成がつかない現状があります。
 みなさまのお力添えで、この全国ネットワークを支えていただけたら幸いです。

 以下の口座にお願いします。また振り込みに際してはメールをご一報ください。
 必要な方には、「うけいれ全国」の名前で領収書をお送り出来ます。

【三井住友銀行 仙台支店 普通 9401592 ハヤオタカノリ】

 もちろん、このBCCには、福島県やその周辺地域などの被災地の方々、そこから避難・移住された方々もいらっしゃいます。そうした方々は、このカンパのお願いはどうぞご放念ください。失礼いたしました。



2、郡山市と伊達市で、避難と保養の相談会を実施しました

 12月1日と2日の土・日に、福島県の郡山市と伊達市の二ヶ所で避難と保養の相談会を開催しました。北海道から九州まで20団体ほどが参加して相談ブースを設けました。詳細は以下です。
 http://hayao2.at.webry.info/201211/article_2.html

 上記のような、復興&除染のキャンペーンのなかで、そもそも避難や保養へのニーズがどれぐらいあるのか、現地の相談会コーディネート団体のほうでも不安でした。避難や移住などの言葉がタブーのように語られなくなっていくなかで、もしかするともう誰も「外に出ること」など望んでいないのではないか、と。

 ところが、まず郡山会場では、どのブースにも来場者が途絶えることなく並びました。「避難希望者はいない、帰還が進んでいる」ということを理由として、公的住宅支援が打ち切られることになりましたが、たくさんの人たちがまだまだ不安を抱えたなかで暮らさざるをえない現実があります。
 ある新聞の世論調査では、「可能であれば避難移住したい」がまだ福島県民の33パーセントにもなるとのこと。この「可能であれば」は、住宅のこと、仕事のこと、学校のこと、さまざまな現実生活の不安があるわけです。本来であれば、上にも書いたように、復興と除染にかける何十兆円という巨額の予算のたったの1パーセントでも避難移住や保養キャンプにに使ってもらえるのであれば、この不安はかなりクリアできるのにと、とても悔しく思います。

 翌日伊達市では、開催を引き受けてくださった「りょうぜん里山がっこう」のコーディネートで除染現場も見て歩き、矛盾と行き詰まりを見せつけられました。
 2トンもの汚染土壌の入った巨大な土袋が何百と並ぶ風景。庭や畑や学校などの表土を剥ぎ取ったその土は、3〜4マイクロシーベルトを発していましたが、その最終的な持っていき場がありません。そしてその集落の周囲には山がぐるり。表土を剥ぎ取って放射線量は1マイクロシーベルト程度に落ちていますが、これでも「放射線管理区域」とされる放射線を扱う作業室の二倍もの線量。そして、周囲の山林から放射性物質は再拡散するために線量は元に戻る傾向があり、除染は繰り返さなければならない。それでも、下がる幅には限界がある。
 そんな除染のために伊達市だけで今年240億円ものお金がつけられたとのこと。子どもたちはそんな線量のなかで暮らすことを強いられています。

 除染は原理的には不可能。しかし、そこに人がいる以上は少しでも線量を下げる努力をしないわけにはいかないのも分かります。ならば、避難・保養と両方をやる、というスタンスがほしい。そのための支援がほしい。今度の相談会では、復興&除染キャンペーンのなか、そんなふうに強く思いました。


3、大阪で闘っているモジモジ先生こと下地真樹さんの逮捕について

 311以前から私も知り合いだったモジモジ先生こと下地真樹さんが、大阪での震災瓦礫焼却に反対し、橋下市長とも直接対決するなど、重要な役割を果たしてきたことは、ご存知の方もいらっしゃることと思います。
 その下地さんが、12月9日に突然、不当にも「狙い撃ち逮捕」されました。
 その「容疑」は二ヶ月も前にデモでJR大阪駅構内に入ったことが「業務妨害」だということで、突然に自宅で逮捕されたのです。

 瓦礫の広域処理の真意は、「原発事故の汚染は大したことがない」「だから原発は再稼働しても大丈夫」、そういう政治的圧力として働いています。避難を認めない・支援しないということも、事故の過小評価&再稼働とワンセットです。
 とりわけ、関西電力は原発依存度が高い電力会社であり、若狭湾に集中させた原発を再稼働させたがっていますが、瓦礫処分に対し論理的に緻密に批判を加え、また東北地方からの関西避難者たちの不安にも寄り添っていた「モジモジ先生」の存在はとても大きなものでしたし、逆に言えば、原発再稼働勢力にとっては最も邪魔な存在でした。

 この不当逮捕は、「見せしめ」の弾圧です。
 汚染瓦礫焼却に公然と反対したら、原発再稼働に反対したら、いつ突然に誰かが逮捕されてもおかしくないよ、次はあなたの番かもしれないよ、と。
 もしかしたら、避難支援活動も、安全&復興キャンペーンという国策に反対するものとして、弾圧の対象になるかもしれない、とも感じました。
 とてもとても怖いことです。第一報を聞いたときは心底震えました。そしてこれを受け入れてしまったら、こんな事態が許容されてしまったら、思想や表現の自由も、人間の尊厳も私たちの社会から奪われていくことになると思います。

 以下二つのサイトを紹介します。
 一つめは、拘留中の下地さんからのメッセージです。
 http://blog.goo.ne.jp/garekitaiho1113/e/79c68fd4e86da4ec02b2e01a5188052b

 もう一つは、私も呼びかけ人になっている釈放署名です。
 http://keepcivicactivity.jimdo.com/
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支援法市民会議に出した意見:対象地域は「宮城県全域」も加えよ

2012/11/27 22:14
「原発事故子ども・被災者支援法」という法律が制定されて半年。その支援対象地域も定まらない理念法であるため、市民団体の連合体「支援法市民会議」が政府や関係省庁に「提言」を出すとのこと。
 基本「一般公衆の被曝上限である追加被曝線量年間1ミリシーベルトに達する地域」に加えて、汚染の軽微な南会津地方なども福島県民を分断しないように「福島県全域」とするようにと加えています。これはこれでまっとうな要求だと思います。

 しかし、他方で、支援対象地域(もし認められればですが)に指定される南会津よりも汚染の酷い地域が、対象に含まれないとか、含めるよう要求する対象からも外れる、という事態が生じます。端的に言えば、宮城県の中部です。

 宮城県の南部(丸森・角田・白石など)と北部(栗原・登米など)は土壌汚染が酷いのですが、プルーム通過時の天候が左右したためか、仙台市などの中部は比較的汚染の程度が低いのです。しかし、汚染がないわけではありません。500ベクレル/kg前後はありますし、局所的に高いところは各地にあります。また初期被曝については甲状腺被曝量から推定して、仙台方面はかなり高いだろうことが指摘されています。汚染食品の流通についても、宮城県産の食品は福島県産に次いで二番目に多い状況が続いています。

 加えて、「分断を避ける」という観点で言えば、南部と北部が支援対象となって中部が外れるという事態は、宮城県の中部だけは「原発事故被災地ではない」というとんでもないことになってしまい、深刻な分断を生み出します。

 それもあって、市民会議の「提言」に、「宮城県全域も対象とすべき」と以下のように意見を出しましたが、今日の院内集会まで日数がなかったためなのか(直前に言った僕も悪いのですが)、何の応答もなくスルーされました。
 また機会を見て言うつもりですが、自分のための記録としても、また問題喚起のためにも、ここに出しておきます。

支援対象地域について、私のところに届いている意見などから、ぜひ反映させていただきたい点を書いておきます。

福島県については、南会津地域など放射線量がひじょうに低い地域があるが、県民の分断を避けるために、福島県全体を支援対象地域とすべきである、という見解がこれまで出されています。

分断を避けるという観点で言えば、宮城県も汚染の酷いのは北部と南部で、中部が比較的線量が低いということで、支援対象地域から外されてしまうのはきわめて問題が大きいと言えます。宮城県は、北部の栗原・登米と、南部の丸森・角田・岩沼とが、土壌汚染が酷いわけですが、しかし土壌への沈着は放射性プルームの拡散時の天候に左右されただけで、仙台市など宮城県の中部も初期被曝はかなり高いはずだという警告がなされています。また、中部の土壌汚染も一定程度あります。

にもかかわらず、南会津が支援対象となり、それよりも汚染の実態の酷い地域が対象から外れるということになれば、ただでさえ福島県の周辺県の「見捨てられ感」があるのに、それを強固なものにしてしまうことになりますし、実際に政府によって支援対象に認められるかどうかは別としても、対象地域の要望を出すときに、市民運動の側から分断を容認する内容のものを提出することは、宮城県住民に対して禍根を残すことになると思います。

最大の地震被害と津波被害を受けたうえに、福島県に次ぐ放射能被害という重複被害を受けた宮城県については、その疲弊した現状のなかで支援なしには放射能対策をする余力がないという事情に照らしても、市民会議から出す支援対象地域として、「宮城県全体」とすべきであると考えます。

繰り返しますが、実際に認められるかどうかは別として、市民サイドの要望に入れないということが、さらなる「見捨てられ感」と「分断」を生み出してしまうということを懸念しています。
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12月1日・2日に、保養・避難の相談会@郡山市、伊達市(チラシあり)/参加団体増!

2012/11/24 07:12
 冬休み・春休みに向けて、あるいは、年末・年度末に向けて、保養キャンプや避難移住の相談会を開催します。
 折りしも、福島県は、民間住宅借り上げ、公務員住宅、雇用促進住宅など、県外避難をする人のためのすべての公的住宅支援の新規申し込みを、年内(12月28日)で打ち切ることを発表しました。
 今後ますます、市民団体の受け入れ支援が重要になってきます。

 そういう状況でもありますので、いいタイミングの相談会だと思います。
 避難するかどうかとか、そもそも保養キャンプってなんだろうとか、そんなところからおしゃべりに来てもらってもかまいません。

 野菜プレゼントもありますし、子どもが居やすい場所もつくります。ぜひ来てください。

 ☆12月1日(土) 13時〜16時
  郡山総合福祉センター3F(相談会)、4F(カフェコーナー)
  郡山市朝日1丁目29−9

 ☆12月2日(日) 10時〜14時
  りょうぜん里山がっこう
  伊達市霊山町大石細倉17


 主催:311受入全国協議会
    http://www.311ukeire.net/


【参加予定団体】

・札幌・むすびば(北海道)
・札幌協働福祉会(北海道)
・旭川サポートネットワーク(北海道)
・大沼・駒ケ岳ふるさとづくりセンター(北海道)=1日のみ
・子どものチカラ研究会(北海道/東京/山形)=1日のみ
・毎週末山形(山形)
・東北ヘルプ(宮城)=1日のみ
・日本の森バイオマスネットワーク(宮城)
・りょうぜん里山がっこう(福島)
・シャローム災害支援センター(福島)=2日のみ
・森の遊学舎(福島)=1日のみ
・福島の子ども保養プロジェクト(福島)=1日のみ
・福島サポートネット佐渡(新潟)
・新潟保養プロジェクト(新潟)=2日のみ
・福島こども保養プロジェクト@練馬(東京)
・いのち・むすびば(山梨)
・4月3日のひろば(山梨)
・京都避難者サポートネットワーク(京都)=1日のみ
・コミュニティマネジメント協会(大阪)=1日のみ
・子どもたちの未来を守る有機農業プロジェクト(兵庫)
・宝塚保養キャンプ(兵庫)
・さよなら原発ママパパ美作ネットワーク(岡山)
・絆プロジェクト北九州(福岡)=2日のみ


画像

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学習会、11/24「原発と憲法」・12/8「311複合被害と東北の近代」

2012/11/21 10:43
(甲府の学習会が終わったので、掲載順を逆にしました)

12月8日(土)夜@東京
【associations.jp】連続トークイベント第二回
「3.11以降の複合化する被害――東北の近代から」

 3.11以降の災害の性質は、東北地方を起点とするならば、地震と津波と放射能の絡まり合ったものとなっています。たとえばそれは「がれき処理」の場所にかかわる議論からも窺えることです。いずれにせよ東北の地では、おそらく東京とは違った現実感覚があるはずです。そして地震と津波と放射能が「複合化する被害」はますます顕著になっているものと感じられます。
 ただその一方で、主流メディアが作りだす被害や被災者のイメージに留まるだけなら、私たちは容易に、政府の「復興キャンペーン」が求めるところの「ビジネス」あるいは「安全の再神話化」に回収される危険性もあります。このような危険を回避しつつ、都市と地方を繋ぐ有効な回路を探すためはどのような発想が必要なのか。今、東北の内外で活動され、また東北「近代史」総体への問いを発せられているゲストお二人をお迎えし、お話を伺いたいと思います。

日時 12月8日 (土)18時〜21時30分
場所 スペースたんぽぽ(総武線水道橋駅徒歩5分、東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
アクセスマップ:http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336
入場料 500円
主催 associations.jp

〈ゲスト〉
山内明美(やまうち あけみ)
宮城県南三陸町生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科在籍。専攻は歴史社会学、東北研究。現在は、大学院を一年休学し、宮城大学南三陸復興ステーション特任調査研究員。著書に『こども東北学』(イースト・プレス)、共著『「辺境」からはじまる』(明石書店)。

早尾貴紀(はやお たかのり)
福島県生まれ。「311受入全国協議会」共同代表。東京経済大学講師(社会思想史)。311では宮城県で被災し大阪に避難、その後東京に就職するも、放射能汚染のリスクを考え山梨に移住。放射能汚染地からの避難移住や保養キャンプの受け入れ活動を展開。現在、全国協議会としてネットワーク化を進めている。共著『津波の後の第一講』(岩波書店)、編著『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)など。

〈コメンテイター〉
吉国浩哉(よしくに ひろき)
米国事情・アメリカ散文専門

問い合わせ・申し込みは以下のサイトで。
http://associations.jp/archives/2587



11月24日(土)午前@甲府
いのち・むすびば主催で小さな勉強会「原発からいのちと権利を考える−−原発と私たちの憲法について学ぶ会」を開催することになりました。
今回は、放射能汚染のおおもとになった「原発」というものの存在に立ち返って、原発から「いのち」と「権利」を考えるというテーマで、いのちを守る方法を考えてみたいと思います。

講師はいのち・むすびばの事務局のひとりでもある早尾貴紀です。

【日時】平成24年11月24日(土) 10:00〜11:30
【場所】山梨県立文学館 1階研修室 甲府市貢川1丁目5-35
【資料代】おひとり500円
 ご予約は不要ですので、直接おこしください。

*託児あります。お子様ひとり500円。
 託児は要予約 inochimusubiba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえてメールでお申し込みください。


【講師紹介】
早尾貴紀(はやおたかのり)
東京経済大学教員 社会思想史家
著書『津波のあとの第一講』(岩波書店)、『ディアスポラの力を結集する』(松籟社)など

http://inochimusubiba.blog.fc2.com/blog-entry-54.html
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12月1・2日に郡山市と伊達市で相談会開催、参加団体募集

2012/11/05 14:35

311受入全国協議会(略称:うけいれ全国)」は、12月1日(土)と2日(日)に、福島県郡山市と伊達市で、原発事故被災地からの保養・避難・移住などの相談会を開催します。

 12月1日(土)12時集合、13-16時相談会、17時撤収解散
  場所:郡山総合福祉センター

 12月2日(日)9時集合、10-14時相談会、14-16時に二日間の反省会、撤収解散
  場所:りょうぜん里山がっこう

(1日は「スリー・エー」、2日は「りょうぜん里山がっこう」の協力で開催します。)


 つきましては、保養・キャンプ・避難・疎開・移住、どんなかたちでもいいので、受入活動をしている団体のブース参加を募集します。
 冬休み前、春休み前の長期休みでの保養や、不定期の保養、そして年末・年度末を前にした長期的な避難や移住など、さまざまな相談があると思います。多様な選択肢をみんなでいっしょに提示できたらと思いますので、ぜひ積極的にご参加ください。

 参加申し込みは、以下のアドレス(早尾)まで。
 p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp
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放射能汚染に県境はない!(ツイッターまとめ)

2012/10/03 13:02
ツイッターは最低限しか使わないことにしているのですが、珍しく連続ツイートしてしまいました。
以前から言っていることではあるのですが、最近も相変わらず、汚染の実態に即さずに、県境で区切った固定観念で、話されたり書かれたり、そして実際に「福島県限定」で支援や施策がなされていることが多いもので。
ここにまとめて掲載しておきます。(@p_sabbar)

NHKのETV「シリーズ チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告 第2回 ウクライナは訴える」。内容は矢ケ崎克馬氏が以前から言っていた低線量被曝による種々の慢性疾患のことで新しい話ではないが、それをウクライナが公式に発表しNHKが報道したことに意味がある。http://tinyurl.com/bsyyu2s

ETV「チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告 第2回 ウクライナは訴える」は、書籍版も刊行された。『低線量汚染地域からの報告―チェルノブイリ 26年後の健康被害』(NHK出版、1470円)。事故後に生まれた子どもたちにまで慢性疾患、体力低下が出ている。

チェルノブイリ原発事故の放射能汚染地帯は、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどにまたがる。汚染に国境はない。NHKのETVでも「原発事故による汚染地帯」と表現。しかし日本では「福島/ふくしま/フクシマ」で代表されてしまう。宮城県や栃木県や茨城県内にある汚染地帯が無視される弊害。

「福島」という名前の土地があるのではなく、「福島県」と「福島市」という行政区域がある。「福島」と言ったとき、もっぱら「福島県」の意味で使われるが、それは放射能汚染の実態とは関係ない。行政区画の意味で福島県内に住所があるかないかで、世間の注目や受けられる支援に差別ができるのが実情。

「10.1ふくしまの子どもを守れ!仙台集会・デモ・講演会」のタイトルに違和感。守られるべきは「ふくしまの子ども」だけではない。仙台で開催するのに「みやぎの子ども」は? 放射能に県境は関係ない。とくに丸森や角田、栗原や登米の汚染は福島県の中通り並。なぜいっしょに守られない?

水俣病のことに詳しい知人の話。熊本県水俣市に隣接する鹿児島県出水市の未認定水俣患者は、「水俣(市)じゃない」という理由で、チッソからの補償をはずされ、一般にも無視されてきたそうだ。でも、水不知火海の水銀汚染に県境はない。放射能汚染を「福島」のみで語ることもこれと同じ過ち。

もちろん最大の放射能汚染地帯が福島県内に位置するのは事実で、これを東京都内や神奈川県内などの汚染と「同じ」と言うことはできないし、実際、首都圏からの避難移住者と東北地方からの避難移住者とに温度差を感じることもある。しかし宮城県の丸森や白石、栃木県の那須は福島県の中通りと地続き。

加えて、宮城県北部一帯や岩手県南部一帯や千葉県北西部一帯などの汚染地域でも、飛び地ながら、やはり福島県中通りに出る汚染と同等の、土壌キロあたり数千ベクレルものセシウムが出る。行政だけでなく「福島支援」の市民団体がこぞって無視することで、こうした福島県外の被曝地は見捨てられる。

宮城県北部の女川原発そばのモニタリングポストで昨年4月1日検査したフィルターにヨウ素4万4千ベクレル/平米というデータ。実際女川原発付近では事故直後に毎時20μシーベルト以上を記録。いったいどれだけの初期被爆が隠されているのか。それからこれ、本当に福島第一原発由来か? 疑う。

汚染地図の早川氏が3月15日の時系列的な放射能拡散をグラフ化したが、この日は白河市13時から、郡山市14時から数値が上がっており、県南では昼間外出時にヨウ素を吸っただろうと。対して最北の福島市が数値上高くとも夕暮れ時からの上昇なので、リスクは県南のほうが高いかも、と。で、那須は?

原発の名前が「福島第一原発」だったことが不運。全国の他の原発のように立地市町村の名前で「双葉原発」となっていたら、「双葉の子どもを守れ」にはならず、また「福島県の子どもを守れ」に限定されることもなかったのでは。「福島原発の汚染地帯=福島県域」という文字面の連想に縛られすぎ。

「チェルノブイリの子どもたち」が、ウクライナ側の汚染地帯各地に住む子どもたちも、ベラルーシ側の汚染地帯各地に住む子どもたちも含むように、「ふくしまの子どもたち」は、「福島原発事故による汚染地帯に住む子どもたち」の意味でなくてはならない。もちろん県境関係なく。

だから、いまだに避難の受け入れ対象や健康調査の対象を「福島県民」としている自治体・市民団体は、汚染の現実を直視してほしい。会津のあたりよりずっと汚染の酷い地域は宮城県内にも栃木県内にも千葉県内にも広がっている。その地域の「見捨てられ感」を強めてしまっている。

最後に繰り返しますが、「ふくしまの子どもたち」は、「東電福島第一原発事故放射能汚染地の子どもたち」の意味であり、「ふくしまの子どもを守れ」は「福島原発事故の汚染地帯の子どもたちを守れ」の意味でなくてはならない。「チェルノブイリの子どもたち」は「チェルノブイリ(プリチャピ)市民」限定でしたか?
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associations.jp 連続トークイベント 第1回(10/3)松本哉・鹿島拾市

2012/09/28 16:51
 associations.jp 連続トークイベント 第1回

今、やっていること、今、言いたいこと、これからやってみたいこと
― 3.11 以降の運動そして文化を語る

日時 10 月3 日 (水)18 時開場・18 時30 分開始
場所 スペースたんぽぽ (総武線水道橋駅徒歩5 分、
東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4 階)
入場料 500 円
*特に予約は必要ありません。
*たんぽぽ舎へのアクセスはこちらをご覧ください。
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336

3.11以降、東京で、また各地でさまざまな運動が湧き起こっている。もちろん、運動は3.11以前からもあった。デモや集会以外に、小さい話合いの場や自分たちの居場所を作ったりすることも運動だろう。
運動するのであれば、できるだけ楽しくやりたい。そこで、これまでの運動のアイディアやスタイルを比較し、研究したくなる。どんな言葉を使い、誰に訴えるのかも含め、実際どんなやり方があるのか?
また、そもそも運動を進めるためには、今、世の中がどうなっているのかを知らなければならないし、知りたくなる。
それは、マスメディアが報道する政治や経済の話だけではないはず。自分たちが住んでいるところ、働いているところ、また日ごろ歩きまわったりしているところは一体どうなっているのか?
今回、私たちの運動の新たなスタイルを探る企画として、それぞれの場で文化のあり方を問うて来た二人のスピーカーに語っていただきます(プロフィール参照)。
皆さん、是非ご参加ください。

松本哉(まつもと・はじめ)
1974 年東京生まれ。現在、「素人の乱」5 号店店長。高円寺北中通り栄会副会長。94 年法政大学入学し「法政の貧乏くささを守る会」結成。05 年リサイクルショップ「素人の乱」を高円寺でオープン。「俺のチャリを返せデモ」など独自のデモを行う。07 年杉並区議選挙落選。福島原発以後「原発やめろデモ!!!!」などを主催。著書に『貧乏人の大逆襲! タダで生きる方法』(筑摩書房)、『素人の乱』(河出書房新社)、その他共著なども多数。

鹿島拾市(かしま・じゅういち)
1967 年東京生まれ。編集者。法政大学入学後、各大学の反原発サークルの集まりである反原発学生連絡会で活動。88 年、北海道の直接行動志向の反原発グループ「ほっけの会」に共鳴、札幌で泊原発試運転阻止闘争に参加。その後、路上にこだわって原宿で活動していた「反天皇制全国個人共闘〈秋の嵐〉」で活動。それ以降は、運動参加は間欠的。ミニコミや「インパクション」、「社会新報」などにたまに文章を書いている。昨年、宮崎滔天論を140 枚ほど執筆。

お問い合わせ・ご予約は
氏名、住所、電話番号またはメールアドレスを記入の上、「10.3 イベント参加」と書いて、以下までお願いします。
FAX:03-5217-4715
メール:info@associations.jp
主催:associations.jp
(http://associations.jp/)



(第2回は、山内明美さんと私・早尾貴紀が話す予定。)
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保養キャンプの意義について

2012/09/03 08:15
 夏休みの保養キャンプの季節が終わりました。放射能汚染地帯に帰っていく子どもたち・家族連れを見送るにつけ、不条理な思いをかみしめています。

 そうしたなか、やや批判的なトーンで、「放射性物質の体外排出には最低でも一ヶ月以上外に出ていないと保養の意味はない」という意見が某MLに流れてきました。善意の方の問題提起ではあるのですが、しかし、では数日から一週間かそこらの短期キャンプには意味がないのか。僕はそうは思いません。

 たしかに、チェルノブイリ原発事故の経験から言われている「保養」というのは、放射能汚染地帯から避難移住できない人が、定期的に一定期間、安全圏に出ることで、体内に蓄積された放射性物質を排出し、身体を被爆から守る、回復させる、ということを指します。
 核種によって、そして年齢によって、「体内半減期」は異なりますが、セシウムについて言えば、新たに取り込むのが止まれば、およそ1〜3ヶ月ぐらいで、体内蓄積量が半分になると言われています。小さい子どもほど新陳代謝による排出が早いので、子どもなら1ヶ月程度の保養が必要ということになります。
 しかし、丸々1ヶ月も保養に出られる子どもないし親子連れは、そうはいないでしょう。親の付き添いが必要な未就学児なら親が仕事を1ヶ月も休むことはできませんし、また子どもだけでキャンプに参加できる年齢なら学校行事や部活などがあります。そして、1ヶ月も家を離れる準備をすることも、慣れない環境で過ごすことも、当事者にとって負担だと思います。
 他方で、1ヶ月もの期間で保養企画を立てて受け入れ体制を整えることができる団体も、そうそうないでしょう。人手、体力、場所、資金、すべてキツくなります。僕の知るかぎり、この夏4週間近い長さで保養キャンプを実施したのは、ほんの2つか3つぐらいです。

 そのために、多くの保養キャンプが、参加する側の事情と受け入れる側の事情、双方のために、大半が3泊〜7泊ぐらいの範囲に収まっています。現実的に無理しないで可能なのが、それぐらいだということだと思います。

 しかし、その数日間で、多くのものが得られます。
1、外との繋がり。汚染地帯の外部に顔見知りができること。具体的に知っている人が、「またおいで」と言ってくれること。
2、汚染地帯の親どうしの繋がり。しかも、放射能は怖いと思っていても地元では共有できる人がいない、という人も、同じ思いで保養に参加した親どうしは、不安も共有しているので、話がしやすいということがあります。
3、子どもにせよ親にせよ、心のリフレッシュ。食べ物や環境汚染を日々気にし、気にさせて暮らしているところから、短い期間でも気にしないで済む場所に出て、気持ちを解きほぐすこと。
4、移住の下見になったり、あるいは移住のイメージをつかむこと。具体的にここへと決めて下見をする人もいますが、それ以前に、とても移住なんて考えられないという人も、実際に保養で外に出てみて、気持ちが動くこともあります。
5、外側から冷静に汚染や被曝を見つめなおすこと。毎日放射能汚染地で暮らすことは、慣れることだったり気にしないフリをすることだったりします。直視するには距離が必要なこともあります。

 こうしていろいろな契機を得て、何か次への一歩につながるかもしれません。もちろん、必ず次の段階を考えてないと保養に参加してはならないということではありません。そうではなく、とにかくいったん出るだけ出てみたら、何かが心のなかで変わることもある、ということです。あるいは、子どもであれ親であれ、友だちができてまた来たくなる、何度か来て親交を深める、そんなこともあります。

 「保養」と言うと、放射能を体から抜くことだけが問題ではありません。周囲にしたり顔で保養と被曝の解説をする人がいるかもしれませんが、小さな一歩に大きな可能性があるのだということを、ぜひ知ってほしいと思います。
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9/23甲府で肥田舜太郎講演会「311以降を生きる」映画上映付き

2012/08/30 07:59
以下、講演会チラシより転載。

肥田舜太郎医師上映会&講演会
『311以降を生きる』〜内部被ばくから子どもを守るために〜


「放射能」・・・私たちのいのちと相容れないものが、原発事故をきっかけに生活の中に入り込んできました。米や野菜、お茶、しいたけ、魚介類などの食品汚染が明らかになる中で、外部被ばくだけでなく、内部被ばくについて考えなければならなくなりました。1945年の広島の原爆投下以来、被ばく者のこと、内部被ばくのことを考え、訴え続けてきた肥田医師。そんな肥田医師からお話をお聞きし、これからの生き方、未来のいのちを守るすべをともに考えていきましょう。

【と き】 平成23年9月23日(日)12:30開場
      13:00〜映画「核の傷」上映
      14:30〜肥田舜太郎医師講演会

【ところ】 コラニー文化ホール(山梨県民文化ホール)小ホール

【チケット】前売り1,000円 当日1,200円(当日券販売の有無は電話でご確認ください)

【託 児】 一人500円 (要予約、1歳半以上の未就学児。9月16日までに申し込んでください。お子さんの飲み物、おむつ、おやつ等ご準備ください。)

※肥田舜太郎医師はご高齢のため、体調によってはやむなく講演ができなくなることがあります。その際は「311以降を生きる〜肥田舜太郎医師講演会より」(日本/2012年/約27分/アップリンク制作)の上映となりますことをご了承下さい。

◆肥田舜太郎医師
1917年生まれ、1945年広島にて被爆。原爆投下当日より被ばく者救援にあたる。2009年に引退するまで64年間、6000名を超える被爆者の診察を続ける中で、直接的な被ばくにならない「内部被ばく」の症状に着目。早くからその危険性を訴えてきた。「フクシマ」以降、2012年95歳になる自らの経験をもとに、低線量被ばく、内部被ばくについての講演を日本全国で重ね、いのちの守り方を次世代に伝えている。著書は『ヒロシマを生きのびて』あけび書房、『内部被曝の脅威』ちくま書房(鎌倉ひとみさんと共著)『内部被曝』扶桑社新書など多数

主催:肥田舜太郎医師講演会実行委員会
後援:甲斐市、甲府市、韮崎市、笛吹市、北杜市、
社団法人山梨県医師会、パルシステム山梨、生活クラブ・山梨、NHK甲府放送局、山梨放送、テレビ山梨、山梨日日新聞社、朝日新聞甲府支局、山梨新報、NPO法人ちびっこはうす
協力:いのち・むすびば、4月3日のひろば
問い合わせ:肥田舜太郎医師講演会実行委員会事務局 TEL:090-3919-1943

肥田舜太郎医師映画上映会&講演会チケット販売店
◆甲府市:コラニー文化ホール、有機村、向山塗料、ピュアリーナチュラルライフスパ、あまんじゃく、花国、春光堂、元麻布ギャラリー甲府、エルク、KAHUA TRAVEL SALON、うつわのおぎの
◆北杜市:蔵屋グリーンズ、くじらぐも、清水写真きらら店、びーはっぴぃ
◆甲斐市:ナチュラルテーブル
◆南アルプス市:空我
◆山梨市:虹屋
◆笛吹市:杜茶や、ローズファーム
◆都留市:吉野洋美おんがく教室
◆富士吉田市:ナノリウム
◆冨士川町:アデムク亭
◆身延町:季美の郷
◆市川三郷町:睡眠工房おざわ

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カンパ報告(続)/相談会報告/山梨で保養キャンプ

2012/08/16 09:37
 このかん4回の保養・避難の相談会があり、受入全国協議会へ向けた準備があり、山梨での保養キャンプが一つあり、明日からもう一つ、という状況でてんてこ舞い。そのほか避難相談や保養企画支援などもあり、何をどう報告したらよいやら、です。


1、カンパ支出報告

 まずは、お礼も兼ねて、みなさんから募ったカンパの支出報告の続報です。
 前回、5月4日に出したBCCメールで、全国5つの保養プロジェクトを支援したことをお知らせしました。→ http://hayao2.at.webry.info/201205/article_1.html
 その後、夏休み企画に向けてさらに5つの保養企画に資金協力をすることになりました(金額は2万円〜30万円の範囲です)。

 1、川俣町福沢地区子ども会(福島県/代表:今泉君枝)
 2、福島サポートネット佐渡(新潟県/代表:原田雅代)
 3、きらきらキャンプ in 富士川(山梨県/代表:上鶴恵子)
 4、みやづミツバチプロジェクトキャンプ(京都府/代表:矢野めぐみ)
 5、三重で遊ぼう@2012 summer(三重県/代表:木田裕子)

 また、福島県から(周辺県の高線量地帯に一次避難してしまった家庭を含む)避難移住ないし保養に出るのに経済的に厳しい4家庭に対して、交通費や初期の生活支援として2万円〜10万円の助成をしました。

 こうした支援を必要とする団体・個人に対して迅速に助成が出せるのも、みなさまから寄せられたカンパのおかげです。ありがとうございます。深く感謝いたします。


2、避難・保養の相談会(伊達・二本松・白河・白石)

 2月に福島市、3月の春休み前に郡山市、須賀川市でおこなった避難と保養の相談会ですが、6月の夏休み前の機会に、福島県側で伊達市・二本松市・白河市、宮城県側で白石市でおこないました。
 自主避難地域のなかで最も高線量地域として伊達・二本松、また県境を越える汚染を考慮して栃木県側と宮城県側での来場者を考慮して、福島県最南端の白河と宮城県最南端の白石で相談会を開催しました(実際白河会場では那須をはじめ広く栃木県北部からの来場者がありました)。北海道から沖縄まで、受け入れ活動をしている30以上もの団体が、いずれかの相談会に参加してくださいました。

 伊達・二本松で感じたのは、放射能汚染のひどさに応じた危機感と疲弊です。日々の生活のなかで子どもを被曝から守るのに疲れ、休みごとに条件に合う保養企画を探すのに疲れ、それでも移住の可能性も含めた先の選択肢を考え続けなければならないことに疲れている、という感じです。二会場で数百組にも達するたくさんの来場者がありましたが、ブースで話を聞くと、まず感じるのが「疲弊」でした。
 白河・白石で感じたのは、県境を越えた放射能汚染に、政府・自治体も地元の人も支援団体も対応しきれていない、複雑な現実でした。福島県内では、すでに「避難」や「被曝」といった言葉はタブー扱いされ、それで「保養」という道に望みをつないでいたのが、その保養さえも「被曝で傷ついた身体」を前提とするということで行政からは忌避され始め、とうとう「リフレッシュキャンプ」にまで言葉が切り下げられました。ところが他方で、福島県と隣接し県境など無関係に汚染された宮城県南部や栃木県北部では、一年遅れで公的な測定と除染がようやく始まったような段階。全国の自治体や支援団体の認識も放射能汚染は「福島県のみ」、したがって受け入れ対象も「福島県のみ」に限定。福島県中通り並みの数千ベクレル/kgの汚染地帯に暮らす隣県で子どもを安心して育てられないで苦しむ親御さんたちは、しかし、避難移住にせよ保養にせよ、福島県境を一歩越えたところに住所がある自分たちには受け入れ先が閉ざされているという現実に、長く苦しみ、諦めさえ漂っていました。
(関連して、宮城県の瓦礫処理と放射能汚染に関する文章を、ブログにアップしました。併せてお読みください。http://hayao2.at.webry.info/201207/article_1.html


3、山梨で保養キャンプ

 山梨県内でいくつかの保養キャンプが進行中です。実は今日からも一つ、白州で始まります。4家族13人が参加するのですが、実はうち2家族が南相馬市から宮城県など近隣県の汚染地帯に避難移住してしまい、そこからの参加申し込みで、二次避難の問題を浮き彫りにしました。このことについては、キャンプ終了後にあらためて。

 その前に、自分も発起人・実行委となった「行くじゃん遊ぶじゃん保養キャンプ」が無事に終わりました。子どもキャンプで14人、2人親御さんも同行され、16人が参加。甲府市の少年自然の家に宿泊しながら、甲州市や富士方面にも出かけて遊んだキャンプでした。内容詳細は、以下のキャンプ用ブログで。
 http://janjancamp.at.webry.info/
 何よりも、移住者で何のツテも情報もない僕らの呼びかけに、地元の人たちが実行委になってどんどん人脈を広げて形づくってくださったことは、とても嬉しかったし、それに実行委員長になってくださった地元野菜&カフェの土屋さんは、上記の相談会にもチラシをもって自ら説明に行ってくださいました。
 また、参加されたお母さん二人からは、避難移住できないそれぞれの苦しい事情や、そして周囲を取り巻く汚染地帯の理不尽な日常について話をうかがいました。すぐに手を差し伸べられるわけではありませんが、こうして「愚痴聞き」をしたり、保養に希望を繋いで今後も関係を維持するなかで、次の一歩を踏み出せたらと思います。お二人からは、「次回は自分も最初から企画・運営する側にいっしょに入りたい」という力強い発言もいただきました。大きな変化です。
 しかし、福島駅前の解散場所までの帰り道のバスは自分も添乗員をしましたが、放射能汚染地帯に子どもたちを送り返さざるをえない不条理を痛感しました。避難移住できないから「保養」が必要というのは、よくわかっています。でもキャンプでいいのか。これしかないと頭ではわかっても、懊悩はかえって深くなっていきます。

 他方、夏休みという節目もあってか、また避難移住の相談が増えてもいます。
 正念場の二年目という気がしています。
 引き続きのご支援をよろしくお願いします。
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山梨・南アルプスふもとキャンプ、お盆明け開催、参加者募集します!

2012/07/08 05:56
 私たち「いのち・むすびば」も手伝う山梨キャンプ、第二弾です!
 時期がお盆明けなので、お盆明けにもう一回参加したいという方に最適!

山梨・南アルプスふもとキャンプ

南アルプスのふもと清流の里『白州町』
四方を山と緑に囲まれ、南には棚田が広がる里山の風景…。
森がすぐそこにあり、田畑に囲まれた静かな野中の一軒家で
癒しの時間を過ごしてみませんか?

と き :8月16日(木)〜20日(月)4泊5日

宿泊先:山梨県北杜市白州町・五風十雨農場(ごふうじゅううのうじょう)

※基本的には大部屋で布団で寝ますが、6畳間が他に2つあるので、子どもの夜泣きなどでプライベートな空間が欲しい方は使えます。
※テントや寝袋持参なら、外でテントを張ることも出来ます♪

参加費:無料

対 象 :親子で15人(宮城・福島から優先に)

食 事:
福島ママ、山梨ママで一緒に作ったり、どっちかが作ったり。友達の家に遊びに来てる感覚で、テキトーにやりましょう。

交通手段:
現地まで車か電車で来て下さい。ひと家族1万円、交通費を補助します。所要時間はだいたい5時間。車なら高速代が片道6000円〜9000円。アクセスの詳細は、参加される方に追ってお知らせします。電車だと、新幹線で東京→中央線で新宿→特急あずさまたはかいじで山梨

そ の 他:
※荷物をあらかじめ宿泊先に送ってもらうことが出来ますので、当日は手ぶらで来ることができます。(詳細は参加される方にお知らせします)

※五風十雨農場にはお風呂がないので、毎晩白州町の温泉に行きます!いくつか温泉が近くにあるので、毎回お好きなところをお好きな人同士で巡っていただけます。湯めぐりキャンプ♪入湯料も無料です。

活動内容:
農場の裏山で駆け回る。農場の近くの大武川で川遊びする(日本で3本の指に入る水のきれいさらしいです)。近くの畑で収穫遊び。梨狩り。自力整体。笑いヨガ(みんなでゲラゲラ笑いながらするヨガらしい)。パステル画教室。ケーキを食べてお話する。など。気が向いたら参加、気が向かなかったらゴロゴロしててOK。好きに過ごしてね。

主  催:山梨保養キャンプ実行委員会
共  催:いのち・むすびばーー放射能からいのちを守る山梨ネットワーク

実行委員:
塗装屋のおじちゃん、精機業のおにいさん、高校の事務員さんなどとその奥さんたち。ほとんどが、幼稚園くらいの子どもを持つママパパです。ホワーンとした優しい方々です。このキャンプを理由に自分たちも家族連れで白州を満喫しようとしているので(笑)なんだかとっても楽しい内容になってますよ。

問い合せ・申し込み先:新藤 090−2940−5551
       shindogarden3966@nifty.com
(担当者に「早尾のブログで見た」と伝えてください。)
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震災瓦礫の広域処理(受け入れ)と放射能汚染について

2012/07/07 06:50
 以下の文章は5月頃に、応答を求められてあるMLに書いたものです。
 ただ、最近も、瓦礫の広域処理(受け入れ)をめぐって、心ある人たちどうしでも、その是非をめぐって対立してしまったとか、耳にする機会が絶えません。また、私が放射能汚染地帯からの移住や保養を進める一方で、宮城県からの避難移住者であるということから、最大の瓦礫が残っている宮城県からの搬出について意見を求められることもたまにあります。
 それで、5月に書いた文章ですが、一部を訂正削除して、ここに掲載することにしました。

早尾貴紀

コメントを求められた瓦礫の受け入れの是非について。

「広域処理」ではなく「焼却処理」そのものが最も根底にある問題なので、広域処理反対だけを言うのではなく、「被災地での焼却処理もやめろ」と言わなくてはなりません。もしそのことに全力で取り組まずに、広域処理反対だけにとどまるならば、その意図はなくとも、結果的には被災地内での焼却処理を推進することになり、やはりそれは、被災地・汚染地の人間を切り捨てることになります。そして実際、全国で広域処理反対を言っている人たちのなかで、被災地での焼却処理は即座に停止すべきだと前面に出して主張しているところは、ほとんどないのが現状です。

実際のところ、最大の地震・津波の被災地である宮城県が最も瓦礫の量も多いわけですが、焼却施設のキャパの大きい仙台市は、震災瓦礫を市内だけで処理する方針を出し、「優等生」扱いを受けています。なんら放射性物質の対策もとらずに、たんに通常炉で燃やすだけで、どんどん放射性物質を再拡散させています。にもかかわらず、広域処理反対を言う人たちにとっては、仙台市のようなところは「好都合な存在」になってしまいます。そのとき、「広域処理反対」は、この地の人々の被曝を容認したり無視したりしていないでしょうか。

なお、仙台市の土壌汚染は、セシウム合計で500〜1000bq/kg。瓦礫は、材質によってもっと低いものも高いものもあります。宮城県全体では、南部と北部の土壌汚染は高く、1000〜5000bq/kgあります(沿岸地域はそれよりやや低め)。もちろん、こんな土地の瓦礫を外に持ち出すべきではありません。汚染地の人たちも、外で引き取ってほしいとみなが思っているわけではありません。

ただし理論的には、もし放射性物質を外に漏らさない専用炉ないし高性能フィルターがあるのであれば、どこで処理をしてもかまわないとは言えます。そして、そうした技術的な前提に立てばですが、あの膨大な量の瓦礫を早急に生活環境からなくすために広域処理をしようという発想は、そう不自然なものではないと思います。
もちろん、十分な質と規模の処理施設が地元にできるなら、外に持ち出さずに処理すればいいですし、全国各地に設備があるならば、密封して運搬し処理すればいい(焼却しない瓦礫のリサイクルについては、宮城県について言えば、量が福島・岩手と比べてケタ違いに膨大なので限界があると思います)。そしてどこで処理しようと、濃縮された汚染灰は政府・東電に返却するのが筋。
だから、原則的に言えば、広域処理の問題ではなく、焼却処理(の仕方)の問題なのです。「広域処理反対」ではなく、「焼却処理反対(汚染地帯でも!)」と言わなくてはならない。

でも実際には、技術的には飛散を避けるなんてことはできませんし、高濃度な汚染灰も各地の処分場に埋め立てられてしまう。だから現実的には、広域処理には反対するしかない。でもその範囲での反対というのは、繰り返しますが、汚染地にいる生身の人間の被曝を増加させることを前提としてしまいます。現状では、結果的にそうならざるをえないのです。残酷な現実です。
誰にも、「自分の庭に汚物を持ってくるな」と言う権利はありますし、自分の子どもを最優先に守る権利もあります。広域処理反対を訴えていけないはずはありません。でも、日本全体どころか世界にまで影響を及ぼすこの問題を巨視的に考えたときに、瓦礫処理の問題が投げかける問いは、自分の庭のことにとどまるものではないだろうと思います。

もう一点、出された疑問として、「ならば、どうして地元の人々が焼却反対と声を大にして言わないのか」、について。
一言でいえば、「余裕がないから」です。自分たちで訴える余裕もなければ、助けを求める声を上げる余裕さえもありません。

震源から最も近かった宮城県は、311の地震そのものの衝撃、津波被害の甚大さ、なお頻発し続ける余震、そして危機は感じるけれども行政対応のない放射能汚染、これらに晒されながら生活を維持するだけでも精一杯。瓦礫の汚染以前に、土壌汚染さえも、きちんと調べられることのないまま、宮城県庁は、地震と津波の被害からの「復興」に偏重し、放射能汚染は県境を超えては来ない(汚染はない)という姿勢に固執しましたし、津波瓦礫の多い沿岸地域住民は、最初の1年を乗り越えるまでは、汚染を直視することができませんでした。

また、外からの視線も、瓦礫の広域処理の問題が表面化するまで、「宮城県は津波被害、福島県は放射能汚染」というふうに分けていたと思います。実際の汚染状況を無視して、原発の立地が福島県内だということでもって、汚染を「福島」で代表させ、避難や保養の支援対象も、たまたま福島県境の内側に住所があるという人に限定してしまっていました。「県」という枠は行政上の区分に過ぎないし、県境の線は地図の上にしか見えないものなのに。

でも、放射能に県境などないのです。宮城県の南部も北部も、福島県の中通り並の汚染状況です。それにもかかわらず、放射能を否認していたのは、宮城県・県民も、その外側の人たちも同じだと思います。いくら避難や保養の受け入れ支援活動をしていても、その対象を福島県民に限定していながら、宮城県の汚染瓦礫が広域処理されるとなったとたんに、「瓦礫は汚染されているから拡散反対」というのは、地元の人間の感情的な部分では、素直に同意できない。自分のところの汚染を知った以上は、論理的には「瓦礫を受け入れてくれ」と言えないことがまた、かえって広域処理反対運動に対する苦々しさを増しています。

震災後1年を過ぎて、ようやく宮城県では、放射能のことを口に出して心配する人たちが増えてきました。「やっぱりここも汚染されているのだ」と。1年を経て、ようやく行政主導の除染の動きが出てきました(除染が有効かの議論はさておき)。
良かれ悪しかれ、即座に全国を挙げて避難だ除染だ保養だと、放射能対策で支援が入った福島県とは、状況があまりに違いすぎます。なので、宮城県の中から、(広域でも地元でも)瓦礫の焼却処理反対、の声が組織的に上がってくるような余裕はまったくなかったのです。

最後に、では、なぜ僕もまたこの問題に取り組まないかの言い訳。
僕も余裕などありません。僕自身も避難移住者であり、全国での避難・保養の受け入れ活動をしています。それだけでもう限界です。
また、僕は宮城県を捨て去った人間であり、またそこを出るための支援しかできない人間です。残っている人の代弁をすることはできません。
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社会を知って、力に変える「mirai キャンプ 2012」(二次募集)

2012/07/05 09:49
若干名、空きがありますので、福島から二次募集をします。

社会を知って、力に変える「mirai キャンプ 2012」 

ホームページ http://www.geocities.jp/miraicamp2012/

【企画説明】
福島・千葉のmiraiを担う子ども達が、八ヶ岳という第三の環境に結集します。そこでは、新しい人間関係や様々なワークショップ・レクリエーションを経験する過程で、子ども達は自分の・地域の・そして出会った仲間たちとのこれからの生き方についての意識を高めていけるはずです。「社会」、「文化」、「地域」、「創造」、「絆」―教えられるのではなく、共同生活やワークショップ経験などを通した相互作用によって、自らそれらに対する自分の考えに気付けるようなプログラムになっています。楽しい思い出づくりに留まらず、キャンプ後に続く豊かなmiraiへのきっかけづくりの場を目指しています。
※ 2011年12月、千葉大学の学生を中心としてmiraiキャンプ実行委員会により開催された「miraiキャンプ」は、今回NPO法人ACCとの共同主催となり、未来にむけて羽ばたこうとする子ども達を後押ししながら、その力をより大きく確かなものにしていきます。また2011年8月に、福島県の子ども達のための応援プロジェクト「高原夏のアトリエ」を主催したやまんB・art実行委員会も協力団体として参加致します。

【主催】 miraiキャンプ実行委員会
miraiキャンプ実行委員会
(代表:三宅中 千葉大学教育学研究科大学院生)
NPO法人ACC
(代表理事:松永知恵子 http://www.acc-japan.jp/

【後援】 千葉市教育委員会/千葉大学
【協力】 千葉大学教育学部教授 明石要一(スーパーバイザー)
     やまんB・art実行委員会

【会場】 川崎市立八ヶ岳少年自然の家(※施設内に宿泊します。)
     (長野県諏訪郡富士見町境字広原12067‐482)

【日時】 2012 年8 月7 日(火)〜11 日(土) 4泊5日

【対象】  ・福島県内の小学校4〜6 年生   …10 名程度
      ・千葉県千葉市内の小学校4〜6 年生…10名程度
     *兄弟姉妹で申し込む場合は、小学校3 年生から可能。

【参加費】 18,000 円
(交通費、宿泊費、食費、傷害保険料、ワークショップ費、含む)

【応募方法】 
メール: miraicamp2012@yahoo.co.jp
電話: 090-8260‐0308

【お問い合わせ先】
 miraiキャンプ2012事務局
 メール:miraicamp2012@yahoo.co.jp
 電話: 090-8260-0308
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6月23日(土)白河市で夏キャンプ&保養の相談会あります(チラシ)

2012/06/16 14:33
 福島県白河市で夏キャンプ&保養の相談会開催。
 栃木県の那須方面からも参加を歓迎とのこと。
 チラシを添付します。
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宮城県白石市で保養相談会(6月24日)チラシあり

2012/06/11 05:01
夏キャンプ&保養相談会in白石

 子どもたちに夏休みを満喫させてあげませんか?
 全国各地の受け入れ支援団体が、宮城県白石市に集まります。
 夏休みのキャンプや保養企画、移住支援などについて説明します。
 離れたところで心と身体を休ませましょう。
 その他、さまざまな悩みや不安についてのお話も伺います。
 ご家族でも、お子さんとでも、お一人でも、お気軽にお越しください。

よくある相談内容
♪保養や避難、防御について、家族や周囲の理解が得られない。
♪温度差があって、放射能の心配を誰にも打ち明けられない。
♪保養や避難に関心があるが、具体的にどうしたらいいか分からない。


【日時・場所】

  ★6月24日(日) 10時〜15時

  宮城県白石市 中央公民館
 (白石市字寺屋敷前25-6)

 【主催】:子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク
 【共催】子どもの未来を守ろう☆白石/こすごう子どもを守る会


【参加団体一覧】
札幌・むすびば(北海道)/福島からの農業者支援サークル(青森)/毎週末山形(山形)/東北ヘルプ(宮城)/日本の森バイオマスネットワーク(宮城)/いのち・むすびば(山梨)/大阪でひとやすみ!プロジェクト(大阪)/宝塚保養キャンプ実行委員会(兵庫)/兵庫県有機農業研究会(兵庫)/どろんこキャラバン☆たんば(兵庫)、など

【問い合わせ】:070−6615−2989(早尾貴紀)
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じゃんじゃんキャンプin山梨、参加者募集します

2012/06/02 05:57
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とうとう、「いのち・むすびば」プロデュースの夏休みキャンプ、登場です!
いままで、昨年GWのゴーゴーワクワク(京都)を筆頭に、いろいろなキャンプを焚き付け支援し紹介してきましたが、今度はとうとう自らキャンプ企画です。
地元甲府の人たちがたくさん集まってくださり、実行委もできました。私たち移住者や、去年山梨県内でキャンプをやった人たちで、知恵と経験も寄せ合いました。

「行くじゃん! 遊ぶじゃん! 保養キャンプ in 山梨」、略称、じゃんじゃんキャンプ(笑)、です。

対象は、福島県と宮城県の子どもたち。バスで移動、福島市を集合出発地にしますので、主に福島県北部と宮城県南部が中心になると思います。ともあれ、自力で福島駅までは来てください。
今日の二本松相談会と、明日の伊達相談会で直接募集をするほか、ネットでも若干名募集します。

と き 7月30日(月)〜8月3日(金)
宿泊先 愛宕山少年自然の家(山梨県甲府市)
対 象 福島県と宮城県に在住の小3〜中1くらいの子ども20名
参加費 子どもひとりあたり5,000円(参加確定後に振り込みにて)
申込先 p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp(早尾)まで。
      記載事項は下記欄外に記します。

※ただし、相談会で直接募集する枠と、また福島県と宮城県で別々
に募集枠があるため、メールをいただいても、すぐに受付予約が
確定するわけではありません。
調整のうえ、参加者が確定したらこちらから連絡を差し上げます。


甲府は周りを高い山に囲まれた盆地です。
夏の暑さは国内ベスト3を競うほど(笑)
レトロで落ち着いた町並みと豊かな自然のなか、
町の人々とふれあいながらのんびりとフツーの
夏休みを過ごしてください。

保護者の参加は応相談です(大人の参加費は10,000円)。
申し込みの際にお問い合わせください。


主 催:行くじゃん遊ぶじゃん保養キャンプin山梨 実行委員会
  いのち・むすびば〜放射能からいのちを守る山梨ネットワーク〜


メールで申し込みをされる場合は、以下の項目を記載して送ってください(p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp)。
 お子さんの氏名(フリガナ):
 生年月日(学年):
 性別:
 住所:
 tel/fax:
 携帯電話:
 email:
 保護者氏名(フリガナ):
 緊急連絡先(住所と電話):

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あえて宮城県南部で相談会を

2012/05/24 21:07
 6月23日(土)に福島県白河市で、24日(日)に宮城県白石市で、保養と移住の相談会を開催します。ブース参加団体を募集します。メールでお申し込みください。
 p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp (早尾貴紀)

 とくに、24日の宮城県白石市での相談会への参加、そしてそのために、キャンプや移住の受け入れの枠をつくることを、全国の受け入れ支援団体に強くお願いいたします。

 というのも、放射能汚染に県境は関係がないからです。福島県全体が高濃度に汚染を受けたわけではありません。逆に、宮城県の南部(丸森・角田・白石など)と北部(栗原・登米など)には、郡山市並みの酷い汚染地帯が広がっています。土壌のセシウム量で1000〜5000ベクレル/kg程度の汚染地帯はあちこちに見つかります。
 もちろん、福島県内に東電の福島原発が立地し最も高濃度の汚染地帯はその周辺にあるわけですが、しかし放射能汚染を「福島」で代表できるわけではないのです。
 にもかかわらず、福島で代表させてしまう語りは、受け入れ支援の枠や対象に、現実にそぐわない「偏り」を生み出してしまっています。各地の自治体や民間団体の保養キャンプや避難移住の支援の対象が、「福島県民」に限定されてしまっているのです。そのことで、宮城県の南部や北部の汚染の酷い地域の人々が除外され、逆にそれよりも汚染の低い福島県内の地域の人々が福島県の内部にたまたま住居があるというだけで支援の制度が使えたり、キャンプの参加資格が得られたり、という事態が生じています。

 こうした歪みの一端は、汚染の現実を否認して復興一辺倒に走った宮城県知事にも原因がありますし、また実際、宮城県の汚染の実態がつかめるまでに時間がかかったことや、地震そのものと津波の被害の大きさで地元の市町村や住民に余裕がなかったということにも原因があります。
 しかし、そうした理由で支援対象を福島に限定してもやむをえなかったと言えるのは、昨年までだったと思います。汚染の状況がはっきりしてきた今年、そして人々の意識が放射能にようやく向かいはじめ汚染問題が口の端に上りはじめた今年は、もはや支援や受け入れの対象が県境で区切られるということはあってはならないと思います。

 そこで全国の受け入れ支援団体のみなさんにお願いがあります。
 放射能汚染地域、被曝地域、支援対象地域を、「福島」で代表させないでください。
 そして、実際の保養キャンプや避難移住の受け入れ対象を、宮城県、岩手県、栃木県、茨城県、千葉県などに広げてください。たとえば、30人の募集人数のキャンプであれば、半分の15人を福島県民、残り15人をその他の地域から、というふうに枠を作ってください。そしてその枠をもって、まずは宮城県白石市の相談会にご参加ください。

 すでにこれまで受け入れ支援活動を重ねられてきた方々は、実際、避難移住者やキャンプ参加者に宮城県や栃木県などの人たちが多いという現実は、身をもってご存知のことと思います。また、相談を直接受けられたら、出身地域について柔軟に対応されてきたところも少ないないと思います。しかしこの夏は、受け入れ対象の地域を明示的に広げることでもって、汚染地域の現実を反映していただきたいと、切に希望いたします。
 どうぞよろしくお願いします。

 もし、すでに予定しているキャンプで、そうした枠を増やすことに資金がネックになっているという受け入れ団体がありましたら、ご相談ください。助成をいたします。


 以下、参加要項を再掲します。ご検討ください。

・基本的には手弁当でご参加ください。
・ただし、財政的に難しい団体については、一団体につき、1〜3万円の範囲で交通費と宿泊費の助成をします。参加申し込みのときにお申し出ください。
・6月は、伊達、二本松と連続して、相談会が多くなりますが、夏休みキャンプの企画が決まる時期でもあります。ぜひご参加ください。
・ネットで募集をするだけでなく、現地に足を運ぶこと、直接顔を見て相談にのることが、とても大切だと思います。
・両日参加の場合、23日の晩に白河のホテルに宿泊し、交流会ももちます。24日の朝にみんなでいっしょに白石に移動します。
・なお23日の企画は、「みみをすます・関西」との協力で開催します。


地域の選択について

【白河(福島県南部)】
 白河は福島県の南の県境に位置し、ちょうど北端の福島市と反対側になります。
 新幹線では南側から福島県に入って最初の停車駅、新白河駅があります。
 高濃度の汚染は、帯状に中通りに沿って、福島市、二本松市、郡山市、須賀川市、白河市に広がっています。そのため、白河市内にも酷い汚染が見つかっています。
 セシウム合計で約1000〜5000ベクレル/kgの土壌汚染が確認されています。
 しかし福島県は広いので、白河など県南から、関連イベントが集中する北の福島市に行くことは簡単ではありません。実際、3月に須賀川・郡山で開催したときには、「これまで福島市まで行けなかった」ということで、地元だけでなく、もう少し南の白河や矢祭などからの参加者が少なくありませんでした。その後も、白河での開催を望む声が寄せられてきました。

【白石(宮城県南部)】
 宮城県は福島県に隣接し、とくに県南・県北の両方に高濃度の汚染地帯をかかえます。農産物・魚介類の汚染は、福島に比べて対応が遅れた分、福島以上に深刻です。
 宮城県は地震被害と津波被害が最も甚大であったため、その復旧活動に偏重してしまい、県(知事)は放射能汚染への対応を軽視、市町村レベルでは余裕もありませんでした。放射性物質の飛散に県境などないにもかかわらず、原発が福島に立地しているというだけで、「隣県の出来事」としてやり過ごしてきたのです。
 また、それに呼応するように、受け入れ支援をする多くの自治体や民間団体が、その対象を「福島県民」に限定してしまいました。
 宮城県は、いわば、「忘れられた被曝地」なのです。
 しかし、地震と事故から一年が過ぎ、測定が盛んになり具体的な汚染のデータも出てきて、そして人々の気持ちも、地震・津波被害から、ようやく放射能汚染に向かうようになってきました。
 このいまこそ、受け入れの枠を、「福島県」に限定しないでほしいのです。キャンプを企画されるみなさん、かりに20人の子どもを受け入れるのであれば、たとえば「15人を福島県、5人を宮城県」、というふう割り振ってください。
 白石市は福島市とも直接隣接しています。白石の隣の丸森は伊達市や相馬市と隣接し一山向こうがすぐに飯館です。この宮城県南地域は、部分的には福島県中通り並みか、場所によってはそれ以上の汚染と被曝が確認されています。やはり土壌からは、1000〜5000ベクレル/kgのセシウムが検出されます。
 宮城県では初の保養避難相談会になります。大事な第一歩です。白石で開催することで、白石・丸森・角田・亘理など県南各地からの参加者が見込めます。


 会場・集合場所についてはこれからの調整になります。
 参加申し込み団体の方々には、追って連絡さしあげます。
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