早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 子ども再疎開/カンパのお願い/思考と言語化の困難

<<   作成日時 : 2011/07/05 18:25   >>

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原発震災でご心配くださっているみなさま

 BCCで早尾です。


1、子どもが再度京都へ疎開

 私の子ども、樹人(たつひと)は、この7月1日から、再度京都に疎開させました。
 5月に仙台に戻してみてから、全基メルトダウンのニュース、県内全土の牧草から高濃度セシウム検出のニュース、ガイガーカウンター入手で「我が家のホットスポット」発見、宮城県の最北端の栗原市の全教育施設調査で0.4マイクロシーベルト/時超え連発、などなど、ろくでもない話ばかりが飛び込んできました。
 また矢ケ崎克馬氏の内部被曝講演もやり、樋口健二氏の原発労働者講演も聴き、想像以上の被曝リスクの厳しさを認識。やはりもうしばらくは安全圏に逃がしておくべきかと判断した次第です。
 幸い4月に続いての二度目の子ども疎開ということもあり、「ずっと京都がいい!」と言われてしまうぐらいの溶け込みようで、その点の心配がないのはいいですが、親としてはかなり寂しい話です。
 ともあれ、数ヶ月の時間稼ぎをして、どうするのかよりマシな方策を探ります。

 このかんもずっと、自分の頭が狂っているのか、世の中が狂っているのか、よくわからない事態が続いています。
 福島県のアドバイザーの山下俊一氏の福島民友のインタヴューにはぶっ飛びました。「自主避難は過保護。この放射線量のストレス下で子どもに苦労をさせるべき。あとは僕と県民との我慢比べだね」と。卒倒しそうになりました。本当に、文字どおりに殺されかねません。
 でも、これを福島市のとあるお母さんに言ったら、「周囲の大人たちの大半はもうこの考え方に染まってますよ」と、ぜんぜん驚かない様子。何かが完全に倒錯してしまっています。
 先の宮城県栗原市の調査結果にも、わざわざその数字とともに、「毎時3.8マイクロ以下なので安全です」って付記してある。安全宣言をするために調べてデータを公表したのだろうけれども、ある学校での最高値は0.46マイクロですよ。私のガイガーカウンターなら、スイッチ入れた瞬間に警報音が鳴り響きます。そんな学校に子どもを通わせられないでしょう?(これで外部被曝だけで年間4ミリに達しますますし、そんなセシウムだらけの校庭で何シーベルトの内部被曝をすることやら)。私の子なら即座に転校ですし、この栗原の線量なら二度と戻れないと覚悟すべきレベルです。なのに安全宣言とは!

 こんなとても正気とは思えない世の中で、でもなんとか生きていられるのは、信頼できる人たちと繋がっていられるからです。多くの人たちに支えられています。


2、夏キャンプ費用のカンパのお願い

 子どもを京都においてくるときに、GWに京都精華大学で子どもキャンプを実行した若者たちに会ってきました。今度は夏キャンプ一ヶ月です。GWに続いて、なんとか綱渡りでやっているようですが、助成金やカンパが十分に得られず、今度もやはり資金繰りで苦労しているようです。
 GWに福島の子どもたちを集めてキャンプを実施した彼女らの活動は本当に重要な「先駆け」でした。この夏に全国で企画されているキャンプの主催者らが、ゴーゴーワクワクキャンプに注目し、それに触発され、そしてその種が拡散したのですから。
 私としては、この活動をこの夏も支援したいと考えており、そこでみなさんに再度カンパのお願いをしたいと思います。薄く広く少しずつ出していただければ、それで十分に助かりますので、よろしくお願いします。
 主に福島・京都間の往復の交通費(枠は20人ですが途中参加など入れると延べ人数で30人が参加予定ですが、その新幹線代)などを中心に50万円ぐらい集められればと考えています。

 可能な方は、ご無理でない範囲で、以下の口座にお願いします。その際、メールでご一報いただけましたら幸いです(後日会計報告をいたしますし、必要な方には主催者側のキャンプの趣意書やカンパ要請書を添付ファイルで送ることもできます)。
 また、このお願いメール(いつものBCC)の宛先には宮城県・福島県の在住ないし出身の方々も含まれてしまっていますが、そうした方はこのお願いについてはどうぞご放念ください。

【 ○○銀行 略 = 口座はメールでのみ流しました。十分な額が集まりましたので、カンパは終了しました。ありがとうございました。】

 なお、3月半ばに脱出・自主避難のためのチャーターバス代として募ったときのカンパにつきましては、一度5月時点で会計報告をいたしました。その時点で残っていた金額は、その後、郡山市で矢ケ崎克馬氏を招いての講演会を実施したり、自主避難母子家庭の交通費カンパに充てるなどして使わせてもらいました。あらためてお礼申し上げます。
 また、今回も京都キャンプの費用以上に集まった場合は、他の地域でキャンプを計画中の友人に援助するなどに回させてもらいます。ご了承ください。この夏の子どもキャンプは、さらにその後の長期避難の流れが強まるかもしれないそのワンステップとしてひじょうに重要な意味をもつと思います。
(なお私は、自主避難がすべて自己負担でなされるべきだとは考えていません。何をどうしたって被災者・避難者には余計な支出が強いられ続けています。せめてわずかでもその負担を軽減させることができればと考えていますし、それを被災地の外部で少しばかり余力のある方が薄く広く担ってくださったら、とても嬉しく思います。)


3、いくつか、書いたり話したり(その困難)

 前のメールで案内しましたように、先月下旬は札幌で、一昨日は大妻女子大学でのシンポジウムで話してきました。正直なところ、まだ当事者としてしか話ができず、そして現在進行形ですので、言語化するのがなかなかキツいときもあります。
 でも、徐々に、思想史家としての自分にしかできないような考察を深めなければならないということも感じていますし、実際そういう要請も来ています。これから先、国家と棄民、故郷と棄郷、根こぎの問題、そういったことについて、当事者性をもちつつ、哲学的にを深めること。
 まだ振り返る時期ではないと思ってきたし、いまでもそう感じているけれども、これから少しずつ時間をかけて、思想的な次元で直視し続けなければならなくなるのだろうと予感しています。それはとてもつらい作業になりそうです。

 今後の私の話す予定。
・7月15日、地下大学@東京、「汚染される私の選択」
・7月29日、名古屋大学講演、「世界ヒバク状況を生き抜くーー原爆=原発が規定した戦後世界の果てで」
・7月31日、宇治市生涯学習センター、「福島原発事故:見捨てられた被曝と迫られた棄郷」

 それぞれのイベント詳細は、随時ブログに出していきます。

 また、『けーし風』の71号特集「放射能汚染時代に向き合う」で、私の長いインタヴューが掲載されています:「原発事故から避難するネットワークの動き」。ほかに同号には5月の矢ケ崎克馬氏の郡山講演が採録されています。
 http://mangroove.shop-pro.jp/?pid=32949706

 ついでながら、矢ケ崎克馬氏は、7月16日(土)に仙台、17日(日)にいわきで講演があります。忙しいなか、お願いをしたらすぐに駆けつけてくださる矢ケ崎氏には感謝です。
 http://ameblo.jp/miraie-for-children/ (仙台)

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