早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 須賀川市の実家のある町の深刻な汚染状況

<<   作成日時 : 2012/01/31 09:18   >>

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 実家のある須賀川市あおば町で、11月に車道の除染がおこなわれたのですが、その除染の前後の路上の放射線量の一覧が最近発表されて、茫然としました。

 須賀川市は文科省の公式発表の数値で0.17マイクロ毎時(市役所前)となっており、比較的(つまり福島市や郡山市と比べて)「低い」と言われます。
 しかし、私の実家の前の道路、除染前の地上5cmでなんと3.8マイクロシーベルト! 地上50cmでも1.0マイクロ。
 あおば町内44ヶ所を測定して、家の近所で高いところでは4.0〜6.5マイクロシーベルト毎時の場所があり(地上50cmでもそれらの地点は1.0〜1.7マイクロ)、愕然としました。
 こんな高線量の場所が11月まで放置されていたとは、、、
 あおば町では、町内に学校がないため、長い距離を集団登校します。想像したくないほどの被曝をさせられてきたでしょう。

 11月23日に、路上の除染作業をした結果、地上5cmでだいたい0.5〜0.8マイクロ、地上50cmで0.4〜0.6マイクロに低減した、ということなのですが、しかしそれでも高すぎます。
 にもかかわらず、「0.6」という数字がどういう意味をもつのか(放射線管理区域に相当する)などの注意もなく、ただ「低減した」とだけ報告がなされる。公報では、そうした数字のとなりに、地域のお祭りやスポーツ大会の記事が並ぶ。
 これが現実なのですよね。

 私の子どもは、盆・正月・GWなど欠かさず実家に遊びに行っていたのですが、原発事故後は一度も連れていっていません。この正月も、丸一年ぶりになるので一泊ぐらいはという気持ちもよぎりましたが、しかしやはり子どもをあえて被曝させてまでそこに連れていくことはできませんでした。まさかここまで放射線量が高いとは思わなかったのですが、それでも嫌だと思ったのですね。
 結果、やはり連れていかなくて正解だったと思いました。実家の母には、移住先の甲府まで来てもらわないかぎり、孫には会わせられません。申し訳ないですが、実際昨年の正月以来一年以上が過ぎています。

 とはいえ、実家の隣家には、よく遊んでもらった小学生のお姉ちゃんが住んでいて、毎日そこで暮らしているわけです。しかも、除染などと言っても、道路だけのことで、庭も屋根もそのままです。
 とても住める環境ではない、と思います。
 しかし、あおば町は、新しく開発されたニュータウンです。ちょうど子どもが生まれたとか、子どもが小学生になった、というぐらいの若い夫婦・家族が、新しく土地と家を購入して住む、そういう町なのです。つまり、ローンをかかえている。
 11月に避難相談を郡山市でおこなったとき(このときは須賀川からの避難相談が多かったのですが)、同じ、あおば町からの相談家族がありました。赤ちゃんと若い夫婦で、新築2年の一戸建て。ローンがネックで動けないとのことでした。

 文科省のおおざっぱな数字では本当の細かい汚染状況は何もわからない(知らないまま被曝を強いられている可能性がある)ということ、しかし、あおば町では(ここはまだ空きの宅地が多く新築物件が増え続けている)、小さな子どもがいる家庭こそがローンをかかえている、ということ。
 本当に厳しい状況です。

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