早尾貴紀:原発震災関連

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zoom RSS 放射能汚染に県境はない!(ツイッターまとめ)

<<   作成日時 : 2012/10/03 13:02   >>

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ツイッターは最低限しか使わないことにしているのですが、珍しく連続ツイートしてしまいました。
以前から言っていることではあるのですが、最近も相変わらず、汚染の実態に即さずに、県境で区切った固定観念で、話されたり書かれたり、そして実際に「福島県限定」で支援や施策がなされていることが多いもので。
ここにまとめて掲載しておきます。(@p_sabbar)

NHKのETV「シリーズ チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告 第2回 ウクライナは訴える」。内容は矢ケ崎克馬氏が以前から言っていた低線量被曝による種々の慢性疾患のことで新しい話ではないが、それをウクライナが公式に発表しNHKが報道したことに意味がある。http://tinyurl.com/bsyyu2s

ETV「チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告 第2回 ウクライナは訴える」は、書籍版も刊行された。『低線量汚染地域からの報告―チェルノブイリ 26年後の健康被害』(NHK出版、1470円)。事故後に生まれた子どもたちにまで慢性疾患、体力低下が出ている。

チェルノブイリ原発事故の放射能汚染地帯は、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどにまたがる。汚染に国境はない。NHKのETVでも「原発事故による汚染地帯」と表現。しかし日本では「福島/ふくしま/フクシマ」で代表されてしまう。宮城県や栃木県や茨城県内にある汚染地帯が無視される弊害。

「福島」という名前の土地があるのではなく、「福島県」と「福島市」という行政区域がある。「福島」と言ったとき、もっぱら「福島県」の意味で使われるが、それは放射能汚染の実態とは関係ない。行政区画の意味で福島県内に住所があるかないかで、世間の注目や受けられる支援に差別ができるのが実情。

「10.1ふくしまの子どもを守れ!仙台集会・デモ・講演会」のタイトルに違和感。守られるべきは「ふくしまの子ども」だけではない。仙台で開催するのに「みやぎの子ども」は? 放射能に県境は関係ない。とくに丸森や角田、栗原や登米の汚染は福島県の中通り並。なぜいっしょに守られない?

水俣病のことに詳しい知人の話。熊本県水俣市に隣接する鹿児島県出水市の未認定水俣患者は、「水俣(市)じゃない」という理由で、チッソからの補償をはずされ、一般にも無視されてきたそうだ。でも、水不知火海の水銀汚染に県境はない。放射能汚染を「福島」のみで語ることもこれと同じ過ち。

もちろん最大の放射能汚染地帯が福島県内に位置するのは事実で、これを東京都内や神奈川県内などの汚染と「同じ」と言うことはできないし、実際、首都圏からの避難移住者と東北地方からの避難移住者とに温度差を感じることもある。しかし宮城県の丸森や白石、栃木県の那須は福島県の中通りと地続き。

加えて、宮城県北部一帯や岩手県南部一帯や千葉県北西部一帯などの汚染地域でも、飛び地ながら、やはり福島県中通りに出る汚染と同等の、土壌キロあたり数千ベクレルものセシウムが出る。行政だけでなく「福島支援」の市民団体がこぞって無視することで、こうした福島県外の被曝地は見捨てられる。

宮城県北部の女川原発そばのモニタリングポストで昨年4月1日検査したフィルターにヨウ素4万4千ベクレル/平米というデータ。実際女川原発付近では事故直後に毎時20μシーベルト以上を記録。いったいどれだけの初期被爆が隠されているのか。それからこれ、本当に福島第一原発由来か? 疑う。

汚染地図の早川氏が3月15日の時系列的な放射能拡散をグラフ化したが、この日は白河市13時から、郡山市14時から数値が上がっており、県南では昼間外出時にヨウ素を吸っただろうと。対して最北の福島市が数値上高くとも夕暮れ時からの上昇なので、リスクは県南のほうが高いかも、と。で、那須は?

原発の名前が「福島第一原発」だったことが不運。全国の他の原発のように立地市町村の名前で「双葉原発」となっていたら、「双葉の子どもを守れ」にはならず、また「福島県の子どもを守れ」に限定されることもなかったのでは。「福島原発の汚染地帯=福島県域」という文字面の連想に縛られすぎ。

「チェルノブイリの子どもたち」が、ウクライナ側の汚染地帯各地に住む子どもたちも、ベラルーシ側の汚染地帯各地に住む子どもたちも含むように、「ふくしまの子どもたち」は、「福島原発事故による汚染地帯に住む子どもたち」の意味でなくてはならない。もちろん県境関係なく。

だから、いまだに避難の受け入れ対象や健康調査の対象を「福島県民」としている自治体・市民団体は、汚染の現実を直視してほしい。会津のあたりよりずっと汚染の酷い地域は宮城県内にも栃木県内にも千葉県内にも広がっている。その地域の「見捨てられ感」を強めてしまっている。

最後に繰り返しますが、「ふくしまの子どもたち」は、「東電福島第一原発事故放射能汚染地の子どもたち」の意味であり、「ふくしまの子どもを守れ」は「福島原発事故の汚染地帯の子どもたちを守れ」の意味でなくてはならない。「チェルノブイリの子どもたち」は「チェルノブイリ(プリチャピ)市民」限定でしたか?

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